真夜中の葛藤

とても寝苦しい夜だ。
携帯を手探りで掴み、時間を確認すると『AM01:00』の表示。
それにしても、いつになくベッドが狭い。というか、暑苦しい。
「うわ!」
霧野が何故か横で寝息をたてている。
来客用の布団を敷いてやったが、無意味だったらしい。
女物みたいな薄っぺらいパジャマで、無防備に寝られたらこちらが困ってしまう。
パジャマじゃなくて、ルームウェアだとか霧野が言ってたが、違いがわからん。
(色っぽい…)
薄暗い部屋で、ふたりきりで、しかも下着同然の格好で寝ているなんて
襲って下さいと言わんばかりではないか。
俺はゆっくりと霧野のパジャマをめくり、素肌を撫でた。
まだ起きないのか、調子に乗って乳首を弄る。
身を捩らせる霧野。
「…ふぁ、なに?」
「やっと起きたか、おはよう」
丁度、脱がせやすい体勢になってくれたので、勢い良くショートパンツを脱がす。
「え!ちょっとまていきなり」
「待てない」
パンツもずり下げ、モノを掴む。
すると霧野は急に大人しくなり「へんたい、へんたい」と呟いた。
上下に擦ると、ぴくんと可愛らしく反応し、腰が揺れる。
「気持ち良いか?」
「ん…いい……ねぇ、たくと、早く」
霧野は、更なる快感を求め、後を弄れと催促してくる。
「凄いね、霧野エロすぎ」
ローションを指に絡ませ、ソコにゆっくり挿入する。
「あ、ん、はぁ」
ナカは凄く熱く、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
早く俺のモノを入れたい。俺は本数を増やし、勢い良くまさぐった。
そして指を抜き、昂ったモノを勢い良く霧野のソコに挿入した。
「あっ、ん!」
「はぁ、霧野、霧野」
指で感じた締め付けより、やっぱり自分のモノで感じるのが一番だ。
熱い霧野のナカは悦んで締め付けてくる。
「た、くとぉ、きもち、いい?」
「ああ、凄く良いよ」
「おれも、きもち、いいっ」
薄っぺらい腰を掴み、がつがつ揺さぶるといやいやと首をふる霧野。
「だめ、だめだ、たくとぉ」
結合部からぐちゃぐちゃと卑猥な音がして、部屋中に響き渡っている。
もう、体中が熱くなり、貪る様に霧野に口付けた。
霧野は涙目になって、早く早くと急かしてくる。俺も限界に近い。
思い切り脚を広がせて、一番奥深く突っ込む。
こつこつと奥に当たっているのを実感し、速度を速めた。
「好きだよ、蘭丸」
「あっ、ん、たくと、俺も好きっ」
「……ん、くっ」
「いい、凄いっ、いくっ」


「神童のばかやろう、でかちん」
「なんだそれ」
お互い体を綺麗にし、ベッドに寝転ぶと、早速罵られる。
「せっかくのルームウェアが、ぐしゃぐしゃになっちゃったし」
つい勢いで襲ってしまったので、パジャマの事なんか全然気にしていなかった。
「ご、ごめん。ていうか、その、それエロくて可愛いよな」
一応褒めてみる。
「ふーん、見る目あるじゃん」
良かった。霧野は機嫌を直し、俺の腕に擦り寄ってくる。
触れる素肌がぷにぷにしてて、なんだかまた変な気分になってくる。
「なんか、かたくなってるけど、俺寝るからね」
俺は今、おあずけされた犬のような顔になっていると思う。
霧野はがっしり俺の腕に引っ付いたまま、寝てしまうのであった。




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