休憩での1コマ


部活の休憩中の出来事。

「絶対俺のほうがかわいいわこれ」
アイドルのグラビアが載っている少年誌がベンチに置いてあり、それに夢中になる霧野。
誰が持ってきたかわからないが、サッカー真面目にしろよと言いたい。
しかも、何か霧野さんが言い出してるんですけど。
「ああ、本当だな!霧野のほうがこう、すらっとしてるしな」
三国さんは何故か雑誌と霧野を見比べ、霧野に加勢した。
「三国さん、わかってらっしゃる。あとで良いことしてあげますね」
「おお、楽しみだなー」
なんだそれ。良いことってなんだ。俺にもしてくれ。
デレデレしてる三国さんなんか見たくなかったぞ俺は。
「神童はどう思うよ?」
三国さんは俺に話を振ってくる。やめてくれ。
しかも霧野も目を輝かせながら返事を待っている。
真面目に褒めたら関係がばれてしまうだろうし、逆だと霧野から縁を切られそうだし。
「え?あ…まあ」
じーっと見つめる視線が痛い。シャツ焦げそう。
他の部員からも興味津々で寄ってくるし。

とりあえず、もうどうにでもなれって事でひとこと
「霧野は世界一かわいいと思います」


その後、霧野は顔を真っ赤にして倒れて保健室に運ばれた。



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -