おとまり

「な、なにその荷物!」
「ああ?泊まりにきたんだけど?」
ノックも無しに人の部屋に入り、大きな荷物を放り投げ、そのままベッドにダイブ。
この子、どうにかして下さい。


当の本人はもうここに居座る気満々らしく、我が物顔でベッドに寝転んでいる。
「あー、天馬ー、喉かわいたぁ」
「は、はぁ…」
「は・や・く」
自分の為に買ってきたジュースを手渡すと蓋をあけろ、と顎で指図される。
俺は仕方なく蓋を開け、また夜桜ちゃんに差し出した。
俺の立場ってなんなんだろう…。
「俺にだって心の準備があるんだから、来るとき連絡して欲しいよ全く」
「いいじゃん。心の準備って別になにするわけでもないんだからさー」
ぎゃはは、と夜桜ちゃんは笑ってジュースを喉に通した。
ベッドに転がるペットボトルを確認し、いざ。
「いや、するよ」
「はあ?なにまじになってんの、って、ひゃ、あ!」
「夜まで我慢できるかよ!いただきます!」


「てんま、お前かわいい子だったら誰でもいいんじゃねーの?」
「いや、夜桜ちゃんだけだよ」
ちゅ、と口付け微笑む。疑いの眼差しで未だに俺を見つめる夜桜ちゃん。
細くて、白い肌を啄ばみ、突起を指で転がす。夜桜ちゃんは大人しくなって小さく喘ぎ声を漏らした。
「ふぁ、あ、や、だ」
「やだ、じゃないでしょ」
何度も慣らされたそこは、もう物欲しそうにひくひと収縮していた。
切なそうな表情にどきどきして、もうこっちも我慢できなくなる。
「もう、入れても、いい?」
「あ、う、勝手に、しろっ」
ぎゅ、っとシーツをつかんで恥ずかしそうにしてる夜桜ちゃん。
ああ、本当にかわいいなあ。腰を支え、先っぽをゆっくり挿入する。
くちゅり、と湿った音がいやらしくて堪らない。
「は、う、もっと、おく、はやくぅ」
「腰、動いてるよ、かわいいなあ」
ずん、と深くまで貫くと、夜桜ちゃんの小さな体は弓なりに撓った。
きゅうきゅうと締め付けるそこを乱暴にかき回す。
「あっ、あ!てん、まっ、おかしく、なるぅ!」
「っく、そんなに、良いんだ」
「いい、良いっ、きもち、い!」
口の端から涎が垂れてるし、涙で顔はぐしゃぐしゃだし、やらし過ぎ。
俺のものは更に質量を増し、夜桜ちゃんのなかを犯していく。
夜桜ちゃんの細い腕が俺の背中に回された。密着する体が熱い。
「ふぁ、あ、はやくっ、いかせろ、よっ」
そう耳元で囁かれ、なにかが弾けた。
小さな体を抱きしめ、無我夢中で揺さぶり、最奥で射精した。
「あ、あ、てんま、おまえ、っ」
「ごめ、奥で、出しちゃった、きもちい」


「天馬、おなか減った、めし」
「…えー、ほんと来ると思ってなかったからなんにもないや、今日秋姉もいないし」
「じゃあコンビニでいい。天馬、いってこい」
「え!?俺一人?なにそれ!」




「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -