無題

俺の幼馴染み、霧野蘭丸。見た目は女そのものだが、一応性別としては男。
そこら辺の女子より本当に可愛くて、性格も良くて、男子からも女子からももてている。
そんな奴が、俺を好いてくれているなんて、なんて幸せなことだろうか。
今も可愛らしく俺の下で喘いでいる霧野が愛しくて堪らない。
「霧野、こんなことされても、俺のこと好きか?」
「あ、う、たくとぉ、好き、すきぃ」
普段からは想像出来ないほど、甘ったるい猫撫で声。他所では神童って呼ぶけど、この最中だけは名前呼び。
俺だけが知っている霧野。絶対にサッカー部の奴らになんか見せたくない。
「俺も、好きだよ。愛してる」
こつこつと奥に当て、霧野の反応を楽しむ。瞳を潤ませながら、切ない表情で俺を見つめる姿が愛しい。
「なあ、霧野、俺以外にこんな顔見せちゃ駄目だからな」
「ん、大丈夫、だからぁ、たくとに、だけ、だってっ」
やわらかい頬を頬擦りした後、口付けると甘い吐息が漏れた。
律動を再び始め、深くピストンさせる。
「霧野のなか、すごい良いよ」
「あ、ふぁ、すき、すき、たくとぉ」
霧野は俺に夢中で、俺の事しか考えてない。ああ、なんて可愛いんだろう。
堪らなくなって無我夢中にそこに打ち付けた。
あまりの勢いに先走りとか、ローションがそこから溢れて漏れ出してくる。
「あ、あ、たくと、たく、とっ」
「霧野、っ」
「ふ、あ、いっちゃ、う!」
どくん。霧野のなかに全てを吐き出し、余韻に浸る。
震える体を抱きしめて、首筋に吸い付く。
「愛してるよ、霧野」
霧野はにこりと微笑むと、ゆっくり瞼を閉じた。





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