3つ

■天蘭
「お前だったら女くらい作れるだろ?なんで、俺なの?」
「いや、だから、先輩のことが好きなんですってば」
最近、部活の終わった後に性処理をしてもらっている。
先輩はサッカー頑張ってくれるならいいよ、なんて言ってくれたからそれに甘えている状態。
「それにしても、これ、絶対あいつらよりおっきい」
多分、キャプテンと剣城のものと比べているんだろう。
先輩は上目遣いで俺の表情を伺いながら扱いてくれている。
ああ、すっごいエロい。もっと、先に進みたいと思いながらも先輩のテクニックにやられ、射精を促される。
「あ、でそ、先輩、顔に、かけます、ね」
「ん…、あーあ、髪の毛についちゃった」
先輩は文句を言いながらも嬉しそうに精液を掬い取り、ぺろりと舐めた。

■京蘭
「ひ、あ、剣城、つるぎぃ」
「先輩のなか、すげ」
サッカー棟シャワー室。
汗でべたついた体を綺麗にする所か、その逆。
どっちのものかわからない精液が体を汚し、床にぽたりと垂れた。
いつの日から、こんな関係になったのだろう。どっちから、誘ったのだろうか。
そんな事をふと思いつつ、先輩の後ろを犯す。
「や、ぁ、あ、きもち、い!」
「センパイ、綺麗」
傷一つ無い真っ白な背中に、口付けを落とす。びくり、と震える先輩の体が愛しくて堪らない。
「あん、だ、め、あと、つけちゃ、やぁ」
「いいじゃないですか。痕なんかすぐに消えますよ」
うるさいシャワーを止め、再び律動。細い腰をがっちり掴んで、勢い良く打ち付ける。
先輩の可愛い喘ぎ声が響いて、心地が良い。
「あ、あ、つるぎ、つるぎぃ、だめ、だめっ」
「先輩、っ」
先輩のなかに全てを吐き出し、後ろから抱きしめる。
「先輩、良かったです」
「俺も、だよ」

■拓蘭
「霧野、霧野、好きだ」
「あ、うぅ、そんなこと、言うなぁ」
霧野が後輩に抱かれているのを見た。見たというか、情事の声を聞いた。
俺とも体の関係を持っているのに、他の奴にも定期的に相手をしてやっているらしい。
俺は、それでも良いと思っていた。あの声を聞くまでは。
「お前の事、本当に好きなんだよ」
「ん、う」
強引に口付け、そのまま床に押し倒す。霧野の瞳が、俺だけを見つめている。
好きだ、とこんなに言ってるのに、霧野は何も言わず愛撫を受け入れるだけ。
「霧野、入れる、ぞ」
「ま、って、あ、あぁっ」
既に柔らかくなっていたそこは、簡単に俺をものを飲み込んだ。
きゅう、っと切なそうに締め付けられ、また俺のものは質量を増していく。
「あ、あ、しん、ど、神童っ」
「霧野のなか、凄く良いよ」
ああ、俺、剣城と同じ事言ってる。霧野の体は本当に、最高だ。
「なあ、俺だけのものに、なってくれよ」
「や、あ、あぁ、しんど、う」
霧野はあまりの気持ちの良さに俺の話していることなんかまったく気にもせず善がった。
はしたなく口の端から涎を垂らし、腰を自ら揺らし快感を求める霧野。
ああ、霧野をおかしくしたのは俺だ。俺達だ。





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