名前

「先輩」
「あ、んっ、もう!」
抱きついてきた先輩を抱き上げ、膝の上に乗せる。
先輩の体は小さくて細くて、女の人以上にスタイルが良い。
当たり前だけど、胸も無いのに、なんかやらしいんだよなあ…。
舐めるような視線で眺めていると先輩はぎろり、と俺を睨み付けた。ああ、そういう顔も可愛くてしょうがない。
「先輩のからだ、良いよなー」
「なにそれ、体だけ?」
「いや、顔も、可愛い。ていうか、全部好きですけど」
「ふふん」
ちゅ、と音を立てて唇をついばむ。先輩はぎゅっと目を閉じて俺のされるがままな状態。
「ふぁ、あ、てんまぁ、もっと」
足りないのか小さな声でおねだりする先輩。やっぱ可愛い。本当に可愛い。
頬を撫で、舌を絡ませた。時折漏れる甘い声が俺を興奮させる。
柔らかい唇を確認するように何度も押し付けると、甘い吐息が漏れた。

先輩のスカートの中に手を滑り込ませて布越しにお尻を撫でる。
男の癖にこんなに柔らかいなんて、やっぱり先輩は素晴らしい。
「んっ、あ、や、だぁ」
むず痒いらしく腰を揺らす先輩に応え、直に丸みに触れてやる。そして、唾液で塗らした指を蕾に這わせる。
「ここ、良いんですか?」
「ん、良い、の、そこ、はやく」
嫌だとか早くとか、気持ちよくて何言ってるかわかんなくなってるんだな。息も上がりまくって、俺の事必死な顔で見つめてる先輩が可愛くて仕方ない。
「好きです、蘭丸、さん」
「ふえ、え?」
恥ずかしいけど、寝たら忘れるかなあなんて、都合の良い考えをして。
勢いで、名前を呼んでみた。こういう時なら呼べる気がしたんだ。
「ちょ、っと、てんまっ、あ、んっ」
言ってみたは良いけど、本当に恥ずかし過ぎる。それを隠すように、先輩を抱き締め、体を繋ぐ。
「あっ、う、てんま、もっかい、言ってよっ」
「らん、まる、さんっ、蘭、丸」
先輩の頬が真っ赤に染まり、そこの締まりもきつくなる。涙で濡れている先輩の頬を舐め、口付けた。
「もっと、して、ああっ」
激しく腰を打ちつけると、ぐちゃぐちゃとそこから音が漏れる。汗ばんだ体が密着して、熱くて仕方ない。
もう、出してしまいたい。先輩のきついそこに、全てを吐き出したい。
「あ、あ、蘭丸、さん」
「ふあ、あ、てんま、てんまぁっ」



「何でいきなり呼んだの?」
「いや、別に…。すいません」
「謝んないでよ、それより、今度からそう呼んで!」
「無理ですってば、絶対無理!」



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