大人のおにいさん。 剣城のお兄さんは、凄く綺麗だ。 ちょっと剣城に似ているけど、お兄さんのほうが少し優しい雰囲気なんだ。 何度かお見舞いに行ったけど、いつも笑顔で俺を迎えてくれて、その度にどきどきしてしまう。 『お前、俺の兄さんにちょっかい出すなよ』なんて剣城に冗談で言われたけど…。 そうなるとは、自分でも思いもしなかった。 「優一さん、俺」 「天馬くん、は、う、気持ちいい?」 真昼間の病室で、いけないことをしている。 パジャマ姿の優一さんは大人の余裕の笑み。 「脚、大丈夫、ですか?」 「ん、天馬くんが支えてくれてるから、大丈夫」 優一さんの柔らかい太ももで自身のものを包み込んで、揺さぶる。 セックス、ではない。ただ俺だけが気持ちよくなるだけの行為。 「優一さん、好き、です」 「ふ、あ、天馬くんっ」 優一さんのものに勃起した俺自身がこすれたらしく、甘い声が漏れた。 俺は調子に乗って何度も当てるように擦り付け、揺さぶる。 「ああ、だめ、天馬、くんっ」 「気持ちよく、なって下さいっ」 激しく律動すると、ぎしぎしとベッドが軋んでシーツまでもぐしゃぐしゃになっていく。 優一さんは頬を染めて必死に俺の名前を呼んでいた。 「あ、優一、さん、俺、もう」 「ふあ、あ、出して、いいからっ」 少し力を込めて太ももで挟み込み、激しく擦り付ける。 ぶちゅり、と予想以上に大きな音を立てて射精してしまった。案の定優一さんのお腹と太ももにはべったりと白濁がついてしまい、申し訳なく頭を掻いた。 「す、すいません、俺」 「ふふ、若いっていいね」 優一さんは俺を引き寄せて触れるだけのキスをくれた。 なんだか、子供扱いされているようだったけどそれはそれで俺は嬉しかった。 |