あけますか

現在、PM11:30。
TVではなんだか騒がしくお笑い芸人たちが生放送で空回りしている。
近くのスーパーで買ったオードブルをたらふく食って、眠気が少々。
眠いのは俺だけのようで、先輩は大きな瞳をぎらぎらさせて外出を希望している。
「ねえ、天馬、初詣!」
正直な話、朝起きたらでいいじゃないかと。寒いし、人ごみでもみくちゃにされるのは御免だ。そんなこと言ったら、絶対怒られるだろう。
俺はそう思い、うやむやな返事をする。
「外、寒いですよ?」
「うー」
俺の服の袖を引っ張って上目遣い。お、俺は揺らがないぞ。
「行こうよ、てんまっ」
先輩はどしり、と俺の胡坐の上に跨ると、またいつものおねだり。
本人は初詣に行きたいが為にやっているんだろうけど、俺にとっては誘ってるようにしか思えなくて。
「あの、先輩、初詣行っても良いけど、その前に」
「え、ちょっと、っ!」
服の中に手を滑り込ませると、先輩は目をまん丸にして驚いた。
「先輩納めということで」
「なに、それぇ」


充分に慣らしたそこにものを宛がい、一気に挿入する。
「あ、ん!」
「せん、ぱい」
覆い被さり、頬に口付けると先輩は恥じらいの顔を見せた。
先輩の潤んだ瞳が綺麗で、こっちまでどきどきしてくる。
細い腰を支えて、ゆっくりと律動を始める。大袈裟な位反応の良い先輩の体は、もう震えていた。
「あ、あ、っ、きもち、いい、てんまぁ」
「先輩、かわいい」
俺の腕を必死に掴んで、いつも以上に甘えた声で喘ぎを漏らす先輩。
それに反応して、俺のものは質量を増していく。
きついそこをどんどん拡げて押し進めると、びくりと先輩は仰け反り、甲高い声でないた。
「あ、う、てんま、おれの、なか、きもちい?」
「先輩のなか、熱くて、すごく、気持ち良いです」
「よかった、ぁ」
にっこり微笑んだ先輩にまたどきり。それが下半身にも伝達されて、また先輩の小さなそこを拡げてしまう。
きゅう、と締め付けてくるそこに、無我夢中で打ち付ける。
先輩からは絶え間なく喘ぎが漏れ、俺ににしがみついては名前を呼んだ。
「せんぱ、い、来年も、仲良くして下さいね」
「なんで、こんなときに、っ、あ、あ、だめ、いっちゃ、う!」
力一杯抱きしめて、最奥に射精する。
心地の良いリズムで収縮するそこに、全てを吐き出した。
先輩は虚ろな瞳をしながら、余韻に浸っているようだ。
その姿は凄く綺麗で、色っぽくて、また俺のものは元気になってしまう。


「先輩、もう、1回」
「だ、め!もう、年明けちゃうから、だめだって、ば!」
「良いじゃないですかっ、姫初めっていうのもアリですよ!」



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テーマ「人外ファンタジー」
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