ふたり部屋

「わー!おっきなベッドー!ふかふかだぞ、天馬!」
先輩はダブルベッドに飛び込んでご満悦のようだ、けど。
なんで俺と相部屋?そしてなんでダブルベッド?
まあふたりっきりになれるってのはそれはそれでラッキーというか、有り難いけどさ。
「普通の流れなら、神童先輩とペアになるんじゃないんですか」
「俺、天馬と一緒が良いって監督に言ったの」
「ああ……さすがー」
先輩、抜け目無し。感心していると先輩が可愛く手招きをしているではないか。お望みどおり横に寝転がると、満足そうに微笑んだ。
ああ、それにしてもうちのベッドと比べ物にならないような柔らかさ、ふたりで両手を広げてもはみ出ないこの大きさ!
「一生ここで暮らしたいですね」
「いいねぇ、それ」
俺達は広いベッドの上で寄り添いながらまた話を続ける。
先輩によると、個室はこんなに豪華じゃないって話。もちろんシングルベッドで、部屋自体も狭いそうだ。
ここみたいに見晴らしの良い窓なんかも無くて、窮屈な感じらしい。
そりゃあ、普通の男子中学生がロマンチックな部屋に泊まったって、ねえ。なんて言ってみる。
俺と先輩は別だけど、ね。
あくまでも部の合宿な訳で明日からは練習の日々が始まるし、こんなにゆっくり出来るのも今日だけだと思うと、なんだか寂しいっていうか、勿体無いっていうか。


「てんまぁっ」
「うあ、あ!」
勢い良く上に乗っかって抱きついてくる先輩に驚く俺。
それを尻目に先輩は着ている指定のジャージを豪快に脱いでいく。
「ちょっと、先輩!」
「自由時間なんだから、いいじゃん」
天馬も脱ぎなよ、なんて言われ身包みを剥がされる。広いベッドに俺達のジャージは無造作に捨てられた。
「ムードもへったくれも、ないじゃないですかっ」
「そう言いながらここはすっごいことになってるけど?」
そりゃあそうだ。先輩乗っかられてた時点でもうがっつり勃起してましたよ。
自信満々で言うことじゃないだろう。と自分で突っ込んでみるが、むなしいだけだ。
「丸聞こえだけど」
「うああ」
絶対俺顔真っ赤だし、見せれない。
俺は恥ずかしくなって先輩を押し倒し首筋に吸い付いた。
「んっ、てんま、恥ずかしがってるっ」
「っるさい、です」
先輩の腕が俺の首に回された。どきどき、と大きくなる心臓の音。密着する体が熱くて仕方ない。
「ちゅー、して、よっ」
執拗に首筋やら、胸を愛撫していると、先輩からの可愛いおねだり。
ごくり、と喉を鳴らし、距離を縮めていく。
先輩の碧色の瞳が、潤んでいる。リップクリームの甘い香り、柔らかい感触。自然と唇は緩んで、俺の侵入を許してくれた。
「ふあ、あっ」
歯列を舌でゆっくりとなぞり、口内を堪能する。時折漏れる先輩の甘い声。
いつもとは違うシチュエーションもあってか、鼓動は高鳴るばかり。
「先輩、俺、もう止められないかも」
「ちょ、っと、まって、あ、あ!」
ジャージを素早く下ろし、下着をずらして蕾を刺激する。
「て、んま、や、あ、ぁ」
「腰、揺らしてえろいんだから、先輩」
簡易のローションを取り出し、そこに塗りたくると自身を押し付けた。
先輩の瞳は潤んで俺を見つめている。
「あ、あ、入って、くる、よぉ」
「せん、ぱいっ」
狭いそこをめりめりと拡げ、深くへ挿入する。
先輩は仰け反って、甲高い声をあげた。広いベッドに先輩の桃色の髪の毛が散らばる。
快感に絶えようとする表情、さっきつけたばかりの痕。綺麗、だ。
また一段と俺のものは質量を増していく。
「お、っき、くなったぁ」
「先輩、せんぱい、のおかげ、です」
「んっ、う、動いたら、だ、めぇ」
細い腰を支え、がつがつと揺さぶる。その度に先輩の可愛らしいそこはきゅう、っと締め付けてくる。
突くたびに甘えた声を漏らす先輩が愛しくて堪らない。
「せんぱい、可愛い、大好き、です」
「あ、あ、天馬、てんま、おれ、も、好き、だよぉっ」
繋がったまま抱き合い、口付ける。先輩は脚を俺の腰に絡め、更に深く繋がった。
先輩の小さなものは俺の腹にべったりとくっ付いて先走りを垂れ流している。
その刺激にまた先輩はびくびくと震えていた。
「て、んま、あ、いく、おれ、もう、いっちゃう」
「俺も、俺も、先輩のなかに、いっぱい出します、ね」
「あ、あ、いっちゃ、うっ!」
先輩のそこから納まりきらなかった俺の精液がごぷり、と音を立てた。
凄い、良い眺めだ。どくん、とまた心臓が高鳴り、繋がったそこでまた自身は大きくなってしまう。


「せんぱ、い、もっかい、お願いしますっ!」
「あ、だめ、ああ、てんま、お前って奴はっ」





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