あ、いい、え、う

「会いたかった、です、先輩」
久しぶりの、先輩、久しぶりの、家。
家を空けたのはたった数日だったけど、ほんと長く感じた。
メールや電話、何度もしたけど、やっぱり寂しくて、ひとりで寝れなくて。

俺は荷物を玄関に投げ捨て、先輩を抱き締めた。
先輩の香り、先輩のあったかい温度。さらさらの髪の毛を指に絡める。
「てんま、ぁ、おれ、ずっと、待って、たんだよ、ううっ」
先輩の声は微かに震えていた。どんどん、鼻声になって、嗚咽を漏らしながらも俺の服にしがみ付く。
先輩の話に、うん、うん、と頷き、頭を撫でると目を赤くしながらも、微笑んでくれた。
ああ、先輩、やっぱり可愛いな。改めて思う。
指と指を絡ませながら、優しく口付けた。
もう、離れるのは嫌だ。絶対、やだ。
「先輩、あいして、ます」
「て、んま、すき、だいすきだ、よぉ」
目尻に溜まった涙が、先輩の頬を伝う。

ベッドの上、先輩は恥ずかしそうに俺を見つめ、唇を噛み締めている。
たった数日会えないだけで、こんなにも照れるものなのか。俺は、へらへらとして頭を掻いた。
「ほんと、俺、先輩のことばっかり考えてるんですよ」
先輩のワイシャツのボタンを外しながら、呟く。先輩はそれを黙って見ていた。
潤んだ瞳、赤く染まった頬。久しぶりに触れる、肌の感触。
「あ、あ、てん、ま」
鎖骨に吸い付くと、先輩はびくりと身を捩って、シーツを握り締めた。
ひとつひとつの動作が、俺をどきどきとさせる。
綺麗な髪の毛を撫で、また見つめ合って、口付け。柔らかい唇を味わうように、何度も何度も触れる。
首筋、胸、と唇は下りて行き、括れたウエストをべろリと舐めた。
スカートに手を滑らせて、下着の表面を撫でる。先輩のはもう起ち始めていて、しっとりと濡れていた。
「先輩、俺、我慢、出来ない」
「ま、って、てんまぁ」
下着に手を掛けて、下ろす。先輩の片脚に、可愛い下着がぐしゃぐしゃになって絡まった。
指に唾をつけて後ろに這わせる。
「ん、う」
待ち望んでいたかの様に、俺の指をすんなりと受け入れた。
ああ多分、先輩、ひとりでしたんだなあ。可愛いな。意地悪を言いたい所だけど、何も言わずに刺激を与える。
「てんま、はやく、っ」
先輩は物欲しそうな瞳で、俺に強請った。既に張り詰めたものを宛がい、一気に挿入する。
「あ、あ、てんま、てんまぁ」
「先輩っ」
先輩のなかは熱くて、きつくて、凄く気持ち良い。無我夢中で腰を打ち付けると、先輩は甲高い声でないた。
ぐちゅぐちゅと繋がったそこから漏れる音に興奮して、更に俺のものは質量を増していく。
「あ、あ、きもち、いい!」
先輩はぼろぼろと涙を溢しては、シーツを握りしめた。
必死に俺を見つめる先輩が可愛くてしょうがない。
覆い被さって、先輩の涙で濡れた頬をぺろりと舐める。
「てん、ま」
「せんぱい、すきです」
膝裏をベッドに押し付け奥に当てる。先輩は善がってぶんぶんと首を振った。
がつがつ奥を突き上げると、きゅう、となかは凄い締まりになって、射精を促してくる。
「先輩、俺もう」
「ん、う、てんま、俺も、いっちゃ、う!」
細い腰を押さえつけて、奥で射精する。びくん、と跳ねる先輩の体。
頭が真っ白になって、ただ先輩のなかに精液を注ぎ込む。
はあはあと息を荒げながら、先輩は俺の手に自分の手を重ねた。
「せん、ぱい」
「すき、だよ、てんまぁ」












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