おはよう

午前七時。日曜日。天気は晴れ。
カーテンを開けると、光が徐々に部屋に漏れていく。
先輩はそれでもなお、すうすうと寝息をたてている。
綺麗な寝顔。
下ろした長い髪の毛が、呼吸をする度に揺れた。
俺はついついいたずらをしたくなって、タオルケットを引き剥がした。

先輩は腕をベッドに投げ出し、寝息を立てている。
パジャマのボタンをゆっくりと外すと、白い肌が俺の前に晒された。
昨日の情事でつけた赤い痕と、可愛いパジャマとのギャップが、俺を興奮させる。
首筋に、ちゅ、と音を立てて吸い付く。柔らかくて、良いにおい。
ピンク色の乳首を、人差し指でこりこりと弄ると、先輩は眉間に皺を寄せた。
「ん、う」
大丈夫。まだ寝てる。俺は調子に乗ってべろり、と先輩の平らな胸を舐めた。
俺は鼻息が荒くなるのを抑えながらも、いたずらを続ける。
ズボンを下ろすと、朝特有の症状に見舞われているそれ。
小さく、幼い形をしていながらも、ぴん、と立ち上がって充血している。
優しく手で包み込んで、扱く。先輩は、自然と腰を揺らしていた。
「か、わいい」
俺はもう抑えがきかなくなって、うしろの蕾に指を這わせた。
唾液を含ませた指が、先輩のそこを刺激する。先輩の股を大きく広げさせて、べろ、と舌先で突付いた。
「う、ぅ?」
「せ、せんぱい」
俺は起き上がり、先輩に覆い被さる。先輩はぽかんと口を開けて、俺を見つめた。
ごしごし、と瞼をこすって、ふああ、と欠伸をひとつ。
「てんま、の、えっち」
舌っ足らずな話し方が、俺をどきどきとさせた。

先輩の柔らかい唇に口付けた。
無防備に開かれている唇を掻き分けて舌を挿し込む。
歯列をなぞり、舌を絡ませる。時折漏れる甘い声。
「あ、ふぁ、て、んまぁ」
先輩は俺の頬に小さな手を添えて、夢中で俺とのキスに没頭している様子だった。
熱っぽい視線で俺を見て、誘う先輩がかわいくてしょうがない。

「あ、あ、てんまぁ」
先輩の細い腰を支え、ずん、と挿し込む。パジャマの袖をぎゅっと握って、甘い声を漏らした。
「せんぱい、せんぱい」
「きもち、いい、てんまの、おっきい」
勢いをつけて揺さぶる。先輩はぼろぼろと涙をこぼして、悦んだ。
片足だけ脱がせたズボンが、ぐしゃぐしゃになっている。
「あ、あ、いい、てんま、すき、すきっ」
「せんぱい、可愛い」
奥にがつがつ打ち付けると、先輩は善がって、何度も俺の名を呼んだ。
なかはぎゅうぎゅうと締め付け、射精を促してくる。
その所為で俺のものは大きく、硬くなって、揺さぶってまた先輩が喘ぐ、の繰り返し。
気持ちよくて、おかしくなりそう。

「あ、あ、てんまぁ」
だらしなく開かれた唇から、涎が垂れた。べろり、と舐め取り、荒々しく口付ける。
先輩の体はびくりと反り返った。
「しゅ、き、すきっ」
「俺も、好きです、せん、ぱい」
ぎゅう、っと俺に抱き着いて、脚を絡ませる先輩。
深く繋がったそこからは、だらだらと透明な液が垂れて、シーツを汚していく。
「あ、先輩、お、俺、もう」
「はぁ、あ、てんま、ぁ」
「い、くっ」
「あ、あぁ、いっちゃ、う!」
先輩のそこに、精液を吐き出す。
いった後も、ゆっくりと律動を繰り返す。なかで精液があわ立って、こぷこぷと卑猥な音が漏れた。
「きもち、いい、よぉ」
「俺も、です」
先輩の首筋に何度も吸い付いては、余韻に浸る。
はあはあ、と荒く息をする先輩が、愛しい。
ずるり、とものを抜くが、未だにひくひくとそこは物欲しそうに蠢いていた。




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