9/10
身体。
肉体。
ボディ。
自分のある程度意のままに動くパーツと、その集合体。
意識の想像以上は動かない魂の器。
脆弱。
世界に空間を占める物質。
破壊されるもの
死すべきもの
なくなるもの
思考のいれもの。



セルと、ボクとを隔てる、壁。




『何をそんなに驚いている』
「ボクが気に入らないから、追い出そうってことかい?」
『どうしてそういう話に・・・』
「もうパーフェクトになってしまったから、もうボクは余計なんでしょ」
『だとしたら?』
「!」
『私が「消えろ」と望めば。パルフェは私からdeleteされるのだろう』
「・・・・」
『さっきの、私が「変われ」ば、パルフェも「変わる」のと同じ理屈だろう』
「・・・・そうだよ」




・・・思ったより気づかれるのは早かったな。
一応、隠してたつもりだったのに。

もうこれで、セルとは一緒にいられないんだろう。


でも、セルの望みを手伝えないなら。
セルの欲することがわからないなら。





もう、ボクに出来る事は。
そのボクに、必要なことは。

|
bkm

back





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -