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天界 宙に浮かび瞑想をするピッコロの脇で、ハイハイをするパンと遊ぶミスター・ポポとデンデ。 パンが放り投げた人形がものすごいスピードでデンデの頬をかすめ、ピッコロのターバンにあたる。 しかしそれでも瞑想をやめないピッコロ。 ビーデル「こら、パン!ぴっころおじさんのじゃまをしちゃだめでしょ」 パン「あー」 デンデ「はい、お人形だよ」 パン「きゃー!」 ビーデル「ごめんね。悟飯君がこれなくて」 デンデ「いいんですよ。それより、よかったですね。今日はいよいよ准教授としての初の学会発表なんですよね」 ビーデル「そうなの。それにしても三日前に、急に発表者が大変な大事故にあったから急きょの代役だから…。初のデビュー戦にしてはなんか縁起悪いな、って」 ポポ「そ、それは元の発表者も気の毒」 ビーデル「悟飯君も気にしてた。なにせ調査中の事故だったらしいから」 デンデ「学者さんにはそういう危険もあるんですね…」 ポポ「調査にもいろいろある」 ビーデル「うん、そうなんだけど、どうもちょっとひっかかる事故だったらしくて」 デンデ「そうなんですか」 ビーデル「デンデ君は知らない?最近、中の都付近で起こっているといわれている不審な事件…」 ピッコロ「今、なんと言った」 ビーデル「え?」 瞑想をといたピッコロはすたすたとビーデルとデンデたちへ歩みを進める。 ピッコロ「最近、中の都で不審な事件が相次いでいる」 デンデ「ピッコロさん」 訝しげな顔をするビーデルに向かって、ピッコロはなお言葉を続ける。 ピッコロ「ビーデル、その学者はどういう事故に巻き込まれたと言っていた?」 ビーデル「え、っと。詳しくは聞いてないけど、あのあたりにはえている生物を採取している際に、助手の人たちが見ていないところで叫び声が聞こえて、行ってみたらその学者さんが倒れててあわてて病院に運び込まれた、って。外傷と言えるようなものはないけど、その…腕だけが、ミイラみたいになっていた、ってあたりまでしか」 ポポ「そ、それは事故なのか?」 ビーデル「表向きは…」 ピッコロ「ビーデル、いまミイラのように、と言ったな?」 ビーデル「変ですよね。だからどこまで本当かは結構怪しいし、悟飯君も多分詳しくは知らないと思います」 デンデ「ピッコロさん…」 ピッコロ「少し出てくる」 ポポ「ピッコロ、どこに」 ピッコロ「ビーデル、悟飯からの連絡があるまで、地上に降りるな」 ビーデル「え?」 そのまま神殿から一直線に地上に向かうピッコロ。 神殿に残されたものたちは、わけがわからないという顔でお互いを見やる。 back |