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カプセルコーポレーション上空。
そのまま研究室にカメラ降下。

ブリーフ「ふむ…やはりな」
ブルマ「どうしたの父さん」
ブリーフ「中の都付近で不審な爆発と蒸発事件が相次いでおる、という警察からの連絡があってな」
ブルマ「中の都?」
ブリーフ「学会で、実はドクターゲロの研究所はまだあるのではないかという見解が先日発掘調査を主に行う地質学系のグループから報告があってな。疑わしい地点は中の都…セルゲームのリングを中心に北斗七星…星座の形を描いて繰り返し異変があるらしい」
ブルマ「えっ…でもあの研究所は」
ブリーフ「うむ。クリリンと未来からきた孫のトランクス君が破壊した、と言っていたのでな。何かの間違いかとは思うんじゃが、念のため観測ロボを監視させていたんじゃが、それが最近ことごとく映像を送る前に何者かに撃破されておる」
ブルマ「レッドリボン軍の残党かしら?」
ブリーフ「だったら、まあ…問題はないんじゃろうけどな」
ブルマ「?それ以外に何かあの研究所に用がある人物なり組織があるっていうの?」
ブリーフ「ブルマ、お前、なんでドクターゲロが学会を追われたか知っておるか」
ブルマ「え?軍用研究だから、とかじゃないの?」
ブリーフ「違うわ。むしろ逆じゃ。とんでもない学説を唱えたことによって表のスポンサーを失って、それで軍に召し抱えられた、というほうが正しい」
ブルマ「そうなの」
ブリーフ「そういやあの学会にはブルマは行ってなかったか」
ブルマ「何の学会だったの?」
ブリーフ「分子生物学じゃよ」
ブルマ「じゃあ言ってないわ。私、基本は物質工学系だもの」
ブリーフ「少しは生き物に興味を持ってほしかったなあ」
ブルマ「今そんなこと話してもしかたないでしょ。で、ほらさっきの話」
ブリーフ「なんだったかの?」
ブルマ「いまになってあの研究所を探す必要のある人物よ」
ブリーフ「うーん…」
ブルマ「父さんがそこまで渋るなんて珍しいわね。ひょっとして、結構ヤバい人物なわけ?」
ブリーフ「…ドクターゲロの一番助手、というのが一番濃厚じゃな」
ブルマ「一番…助手?」
ブリーフ「うむ、助手という枠に収まるようなやつではなかったが…彼女はドクターアリマ。ゲロの配偶者じゃ」

引きでカプセルコーポ。

ブルマの、「えええええええええええええええええええええ?!」という声で建物が揺れる。

ブルマ「け、結婚してたのあの爺さん…」
ブリーフ「アリマさんはすごい美人じゃったからのう。結婚したという知らせだけで学会に激震が走ったもんだわい」
ブルマ「既婚者のツラじゃないでしょうに。禿を通り越して脳みそ透けてたっていうし」
ブリーフ「いやあお前だって旦那のベジータ君は宇宙人だし」
ブルマ「それとこれとは関係ないでしょ」
ブリーフ「まあそれもそうだが。とにかく、アリマは大変に優秀な学者だった。しかしレッドリボン外滅以降の足取りは、ゲロ同様まったく不明でな」
ブルマ「可能性の問題として、もしアリマがゲロの研究施設で何かをするとしたら」
ブリーフ「ふむ。間違いなく、有機体人造人間の生成、じゃろうな」
ブルマ「それを早く行ってよね?!もう!ベジータに頼めばスパイロボなんて面倒なことしなくてもあたり一帯殲滅させてくれていたのに!」
ブリーフ「いやあ、確たる証拠もなくベジータ君に調査を頼むわけにはいかんじゃろ?」
ブルマ「そういう問題じゃないでしょ!だいたいあの放浪ベジータが、そうそう都合のいい時にココにいるとでも思っているの?」


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