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地下研究所
気泡が湧く巨大な試験管の中でうごめく影。
ハイヒールの音が響く。
緑色の溶液で満たされた試験管にその足音の主が近寄り、うっとりとした手つきで試験管に触れる。
その指に塗られたマニキュアは黒。
手は病的に白い。
ハリつやのない老人のような手。
その手が、つい、と試験管をなでていとおしそうにつぶやく。

「お帰り、私の愛しいバーサーカー(狂戦士)」

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