それなりに




(BSR) 幸村成り代わり ヒロイン+佐助







あららー。

どうしたものか。



それなりに




私は昨日、家のベットで眠りについたはずである。
が、目が覚めたら布団の中であった。

…部屋もなんか違う。
なんだ、このまさに日本!という感じの部屋は。
まさに和だ。
日本マニアがよろこびそう。

つか、武器が飾ってあるんですけど。
ん?置いてあのか?

とりあえず、さ。


「銃刀法違犯だろー…」


いいのか、部屋の主。捕まるぞ!
…って、私なのか?

つかこの武器、見たことあるぞー。


「幸村の武器にそっくりー」


「そりゃあ、旦那の武器だからね」


「!?」


さ、佐助!?
…ということは、ここは幸村の部屋でBASARAの世界か?
つか、私、トリップしたとか?


「てか、どうしたのさ。旦那、変だよ?
いつもだったら、やたらと早く起きて修行してるのに。
しかも、変なことつぶやいてるしさー」


―なんか変なもの食べたの?


失礼だな!
佐助はやっぱり、失礼だ!

…ていうか、トリップじゃなくて成り代わりかよ!


「うわー…」


「なにさ、いきなり。
旦那、失礼だよ!」


―お前に言われたかないっ!

ああ、とりあえず、だ。
私は幸村に成り代わったらしい。

という事は戦わなくてはいけないわけだ。
うわっ、最悪。嫌だ。

でも、そんなこと言ってられないしな。


「佐助、とりあえず基礎から修行をやり直そうと思うんだけど」


口調が幸村じゃないって?
知るか、そんなん。
私は私だ。

一応、幸村なんだし弱くはないだろうけど。
それなりに戦えるだろうし、強いのだろうけどね。
私がそれにどれだけ、ついていけるか分からないからさ。
基礎からやって、コツや感覚を掴むべきだと思うんだよねー。

死にたくないし。
いやまあ、そこはBASARAマジックというか成り代わりマジックというか。
そんなんで死なないとは思うけどさ。


「!旦那…。
この間、独眼の旦那に負けたのがそんなに悔しかったんだね。」


あ、負けたの?
へー、そうなんだー。
ぶっちゃけ、負けたの私じゃないし。
たとえ負けたのが私だとしても、たいして悔しくはない。
まあ、幸村はどうか知らんが。
だって、仕方ないし?
次がんばればいいじゃん。
次がダメなら、またその次に。
いつか勝てればいいんじゃない?


「まあ、そういう事で。佐助、よろしくー」


「あ、ああ…うん。
(旦那が変だ!おかしいよ!)」


まぁ、通用する程度にがんばるとしますか。
せっかくのこの状況だしね、楽しんでみよう。


それなりに、ね?













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