こんなの聞いてない!
(七霊) フラウ成り代わり
なんてこった!
どうしてくれよう。
こんなの聞いてない!
気がついたら私は司教様になっていた。
フラウ司教に成り代わっていましたとさ。
って、ええぇぇぇー?!
ちょっ、なんて無謀な!
フラウってたら、謎だらけじゃないか!
フラウの謎なんて(07-GHOSTであることしか)なにも知らないのに、フラウに成れるわけないだろう!
という事で私はある手段にでました。
無茶だって?
んなの、知らないのに知ってるふりするほうが無茶だし無謀に決まってる!
「フラウ、まだ記憶は戻らないんですか?」
そうです、私は記憶喪失のふりをすることにしました。
よく信じてもらえたって?
そりゃあ、本来フラウが知ってなきゃいけないこと(たとえば教典の内容とか)を私は知らないし。
あと、やっぱりフラウ本来の魂の色と少し違うらしくて。
「あー…、悪いな」
うん、戻るわけないじゃないか。
元々知らないんだから。
「何が原因なんですかねー。
せめて原因が何なのか分かれば…」
成り代わりが原因です☆
なんて言えない…
「フラウ、大丈夫なのかよ?」
「大丈夫なのですか、フラウ司教?」
テイトとハクレンに心配される。
んー…大丈夫といえば大丈夫だけど、大丈夫じゃないといえば大丈夫でないよ。
何も解決策がないまま日々は過ぎていくのであった。
本当にどうしよう…。