秘宝を求めて 04




(九龍) 九龍成り代わり 主京前提 ヒロイン←皆守






やっぱり!

せっかくなんだら、したいじゃないかっ



秘宝を求めて 04





「という事で!猥談ターイム!」


龍麻さんの部屋には部屋の主である龍麻さんと押しかけて来た私と(無理矢理連れてきた)皆守。

絶えず文句を言っている皆守はもちろん、スルーの方向で!


「またいきなりだね?」


「いやだって!夢だったから!
…あ、龍麻さんは絶えず惚気ちゃってください☆」


ほら、私女の子だし。猥談というものをしたことがないわけですよ。(同志達との猥談モドキはしたことあるけれど。所詮、モドキだし)

龍麻さんの猥談は聞きたいような聞きたくないような。
でもやっぱり、恐ろしい。
とりあえず恋人である京一(私の中では確定事項)を惚気てください。
私に萌えを!


「あっ、恋人って誰ですか!
名前を教えてくださいっ」


京一でしょ?京一だよね!?京一以外認めないんだからっ


「…名前聞いても分からないと思うけど?」


分かります!分かるよっ
だって、私は剣風帖マニアだものっ


「えー…あ!じゃあ写真を!」


できればください!
だって、京一の写真ほしい…


「お前、やけに緋勇について知りたがるな」


だって!
私は主京好きなのだものっ
当たり前じゃないか!

にしても、緋勇だなんてっ
敬称をつけなさい!年上なんだぞっ
私だって龍麻って、ひーちゃんって呼びたいのに我慢してんだからなっ!

というか


「皆守、やきもち?」


私が聞く前に龍麻が聞いてしまった!
龍麻の問いに過剰反応する皆守くん。

ははん!


「甲ちゃん、だめだよー!
龍麻さんには(木刀を持った頼れる男前のかっこよくて可愛い)素敵な恋人がいるんだからっ」


「なっ、違う!」


「どんまい、皆守」


皆守は(本気で)怒りだし、龍麻は(これまた本気で)笑いだした。
そして憐れみを含んだ目線を皆守に向ける。…ひどく愉快そうに。


…なんなんだ?


「あ!そんなことより!
龍麻さん、恋人!」


「(そんなことって…皆守かわいそー。まぁ、楽しいけどね)
ああ、うん。コイツだよ」


龍麻さんはちゃんと写真を見せてくれました。

…って!


「(京一!京一だっ京一、京一!)
さすが龍麻さん!趣味がいいっ」


わー!わー!わー!テンションあがるっ
萌えるっ萌えるよ!


「お、男!?」


動揺する皆守くん。
小さい事を気にするなよなー


「九龍、ありがとう。
可愛いだろ?京一っていうんだ。
皆守、小さい事は気にするな」


「小さくないだろっ!」


「はい!可愛いです!すごーく、可愛いっ
龍麻さん、今度紹介してくださいね!こんなお兄ちゃんほしかったんですっ」


「もちろん。
九龍は俺にとって可愛い弟だから。
ちゃんと恋人だけじゃなく、仲間にも紹介するよ」


「本当ですか!?ありがとうございます!すごくうれしいですっ
実は龍麻さんの事、お兄ちゃんみたいだなーって思ってたんです!
龍麻さんは自慢のお兄ちゃんですよ!」


わー!わー!嬉しすぐるっ
涙出るかと思ったよ、嬉しすぎて!

皆守が「無視するなっ!」とか言ってるけど、それどころじゃない!


「九龍も自慢の弟だよ」


龍麻さんっ!
夢みたいだ…、龍麻さんの弟になれるなんて!
ん?てことは、壬生や劉とも兄弟って事に!?


「もう、死んでもいい!」


幸せすぎて怖いくらいだっ


「はは、九龍はおおげさだなー」


「お前!どれだけ緋勇が好きなんだっ」


やっぱり龍麻様、笑顔が素敵。


「えー…みんな好きなんだけどなー
ちゃんと甲ちゃんの事も同じくらい好きだよ?」


ただ、意味合いが少し違うだけで。


「なっ!?」


「よかったね、皆守」


ほら、龍麻さんは純粋に憧れるし尊敬する。
可愛いがられると無駄に嬉しくなる!
大好きなお兄ちゃん!状態です。
京一は愛してる!可愛いものっ
龍麻さんとの仲を下心ありで見守りたい。
頼れる兄貴だよね、京一は。頼っていいですか!


「甲ちゃんはねー、いじめたくなるよね!
反応がおもしろいし、なんか可愛いからさー。いじめ倒したくなる!
からかってーいじめてーちょっかいかけて!
そしていじける甲ちゃんを笑いながら構うんだ!」


あっ、別にヤンデレじゃないよ?
ほら、皆守はやられキャラじゃんか。
愛はちゃんとあるんだよ!


「!?(喜んで、いいのか…?)」


「はっはははっ!」


龍麻さんは一人、笑い続ける。

何がそんなにおかしいんだろ?
皆守もなんか変だしー。


「青春だね、お前ら。
せいぜい、楽しめよ?今しかできないんだから」


―人生の先輩からの助言だ。


と、龍麻様から素敵なお言葉が。

うーん、皆守は分かるけどさ。
何故私もなのかが謎だ。

確かに甘酸っぱい青春はしてないけど、私なりに楽しんではいるよ?


まあ、でも人生の先輩からのお言葉だし。


「うーん、よく分かんないけど…
分かった。とりあえず目一杯、楽しむ!」


「ああ、九龍はいい子だな。
楽しめ、そして悩め!」


「はーい!
分かったよ、お兄ちゃんっ」


皆守は一人、難しい顔をしてた。
けど、大丈夫だよね。
龍麻もやっちーもみんな、みんないるし。


―ねえ、甲ちゃん。

青春、できるといいね?



って、あ!
結局、猥談できてないじゃんっ

絶対いつか、リベンジしてやるんだからっ!



to be continued...?









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