人殺しの英雄
(花帰葬) 初代玄救
幾千の星と、同じ数以上に人間は存在していて。
その中から、俺達は選ばれて。
これからもずっと、俺達の魂は縛られてく。
運命、なんて信じたりしないけど。
それはもう、運命みたいなもんだと思わないか?
片や英雄、片や魔王。
でも、実際は魔王の方が救世主が相応しい。
俺は単なる人殺し。
次の俺達はどうなるだろうな?
殺したくは、ないだろう。
だけど、きっと――‐-
「…殺す、だろうな。」
―だって、俺は人を殺すしか能のない人殺しなのだから
「砕牙……お前と違って、な」
人殺しの英雄
それはいつの時代も変わらない