お師匠さま!




(鬼祓師) 主+京一 紅緒師匠捏造




いつもの変わらない日常

みんなで守り抜いた、大切な日常



「千馗、ちょっといいですか」


そう、愛すべき日常―…のはず






お師匠さま!






「紹介、したい人?」


突然、紅緒ちゃんに"紹介したい人がいる"と言われた


「はい、私の師匠なのですが」


紅緒ちゃんの師匠、ということは…紅緒ちゃんに剣術を教えた人?


「え、いいの?」


「はい、師匠もぜひ会いたいと」


…うれしい!
だって、紅緒ちゃんはとても強い
そのお師匠さんなら、もっと強いはずだし!俺も剣術教えてほしいかもっ
―それに、気の扱いに長けている、らしいから


「…きっと、すごいんだろうな」


「はい、とてもすごい人です。いろいろと」


…?
いろいろと、ってどういう意味だろ…
でも、楽しみだな


だって、きっとすごい気の持ち主だろうから―


「では、カレー屋に行ってください」


「…カレー屋?カルさんのとこ?」


「はい、そこに師匠がいます」


「紅緒ちゃんは…?」


「私は用がありますので
…きっと、視れば分かります」


では失礼します、と言って紅緒ちゃんは行ってしまった

って、えぇー?!
……まじですか、


「うーん…とりあえず行ってみよう、かな?」



そんなこんなでカレー屋まで来たはいいけど…

俺、紅緒ちゃんの師匠の顔も名前すらも知らないんですけど!?


「"視れば分かる"って言ってたけど…」


あっ…


「すごい、気の人だ…」


"視れば分かる"
確かにその通りだ

一目で分かった

分かって、しまった


だって、纏っている気が尋常じゃない
とても温かい強烈な陽の気
そう、それはまるで…太陽のようだ


「あー…、お前が七代だな?」


思わず圧倒され、見惚れていると太陽のような気の人に声をかけられる


「っあ、はい…」


あ、れ?
そういえば、この気どこかで視たような…?


「あー…言うことはたくさんあるだけどな、」


どこか苦笑いをしながら俺の頭を撫でるお師匠さま(いや、俺の師匠じゃないけどさ)


「え、え!?」


戸惑う事しかできない俺を見てやはり苦笑いをして、
でも優しく微笑んで


「よく、がんばったな」


そう言ってくれたんだ―‐




(その言葉に思わず泣きたくなった)









(紅緒ちゃんのお師匠さまは、)


「あと、弟子たちが世話になった」
「―ありがとう」


(なんだろ、すごく…温かい、な)

(すごく、うれしい…)

(すごい人、だ)

(温かくて…眩しくて、)



(…太陽、みたいな人)













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