女の子だもの！
(九龍) 主京＋皆主 女体化
京一：京佳 九龍：九華
好き､って何かな？
大好き､ってどうすれば伝えられる？
だって､貴方はいつも素っ気ない
女の子だもの！
”悩みはつきることがない”
いつか､誰か−たぶん､ロゼッタの先輩ハンター−がそう言っていた
その人はとっても綺麗な女性で大人の魅力がある人だったと思う
とくに､恋の悩みはつきることがないのよ、って言っていて｡
あの時はよく分からなかったけど、今になって確かにその通りだと頷ける
……恋を知った、今なら。
だって､私の想い人はいつだって素っ気なくて
ため息だって､つきたくなるよ！
｢どうしたんだよ､九華？｣
私のため息を聞いて､京佳さんが声をかけてくる
―京佳さん
成り行きなのに快く私の手伝いをしてくれている優しい人で､龍麻さんの恋人
｢京佳さんは､いいなぁ｣
―ずっと､ラブラブで
｢何だよ､いきなり｣
京佳さんは笑って―でも、どこか照れたようにー、応える
京佳さんは綺麗で､でも可愛いらしくて
その笑顔には華がある
とっても､魅力的な人
｢だって〜！
龍麻さんといつもラブラブじゃないですか！！
それに､すっごく魅力的ですしっ！
私なんて…｣
自分で言ってて悲しくなった
もし､私が京佳さんみたいに魅力的だったら
貴方はもっと､私をかまってくれていた？
私が落ち込んでいると､
京佳さんが優しく笑って私の頭を撫でてくれる
｢九華だって､魅力的だろ？
それに､あたしより断然可愛いし！｣
京佳さんの言葉は優しく､私へと降ってくる
｢それに､確かに龍麻はあたしに優しくしてくるけど
あたしは龍麻に素っ気ないぞ？
ほら､あたしって意地っ張りだし｣
―アイツと同じで
そう言って笑う京佳さんは､やっぱり魅力的だと思う
｢京佳さん､ありがとうっ！｣
うじうじ悩むなんて､私らしくない！
私は京佳さんにお礼を言って
想い人のところへ駆けていく
大好きって､伝えるために！
｢どういたしまして｣
知らず知らずのうちに､笑顔になる
だって､九華はとっても可愛いから
｢京佳？｣
九華と入れ違いに､龍麻が入ってくる
龍麻もきっと､相談を受けていたのだろう
―九華の想い人のアイツに
｢ひーちゃんっ！｣
龍麻の方へ思わず駆け寄る｡
龍麻は優しく､あたしを抱きしめてくれた｡
｢まったく､天ノ邪鬼で嫌になるよ｡皆守は｣
あたしを抱きしめている腕のように､
優しい声で龍麻が言う
｢皆守だから､仕方ないんじゃないか？
その点､九華は素直で可愛いよな｣
そう言うと龍麻は
｢１番可愛いのは京佳だけどな｣
と言って､
あたしを抱きしめる腕を強くした
恋の悩みは男の子も女の子もつきないもの
だけど､恋する乙女の悩みはいつだって一大事！
だって､女の子だもんっ！