ゆめごこち




(drrr) 静帝





夢を見てるみたいだと思う

夢なんじゃないかと疑ってしまう


だって、信じられないんだ



貴方と両想いなんて!




「夢じゃねぇよ」


僕が夢みたいです、と告げると静雄さんは優しく微笑んで言ってくれる

いつも、何回も、そう言ってくれる


「嬉しすぎて、現実だと信じられないんです」


だって叶わないと思ってから
ずっと貴方に片想いをしていて、貴方をずっと目で追っていたから

貴方にこの想いが届くなんて思ってなかったから

だから、


「夢みたい、なんです」


嬉しすぎて涙が零れてしまうくらい、


「夢じゃ、ねぇよ」


気付くと目の前に静雄さんの顔があって…、


「え、?………静雄、さん?」


額と額をくっつけて鼻と鼻の先がくっつくくらい、近くにいて…


「ぃ、いたひ…」


頬っぺたを(静雄さんからしたら)優しく抓られた!(痛い、痛いです!)


「ほら、夢じゃねえだろ?」


頬っぺたから指を離して、少し意地悪そうに静雄さんは言う(かっこいい、なぁ…なんて、)


「ぅ…、はい」


顔を赤らめてしまう(抓られた頬っぺたはすでに赤いけど)僕はどうしようもないくらい、静雄さんが好きなんだ


「…幸せ、です」





ゆめごこち
「起きてんだから、夢なわけねぇだろ?」
「…そうですね、(そういう意味じゃないんだけどなぁ)」












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