散文
2018/06/30 15:16


忘れられないんだ
手に触れた君の肌の感触を
力を入れると苦しげに漏れる君の吐息を
君が僕の手の甲に立てた爪の痛みを
全てが終わったあとに気づいた、君の目から零れ落ちていた涙の跡を
もう何も反応を示すことのなくなった君の躯を

…………どうしようもなくこみ上げてきた、その時の感情を。吐き気を、涙を。

僕は暗い闇の中で今も怯えている




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