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副幸を書こう!と思い立ったのがいつごろで、それがどうしてだったのか、情けないことに今ではすっかり思いだせません。けれどハイテク都市ラルースシティがだいすきだったこと、そして大人になったトオイくんってどんな感じなんだろうという妄想、ふたつの要因が、このものがたりの根幹にあったことはたしかだと思います。

キャラクターのほとんどが映画のゲストであるため、設定をはじめ、多くの人物がねつ造でできあがってしまったことに、こんな場ですがお詫びを申し上げます。特に双子に関しては、ふたりの大きな性格の差などはオリジナルとはかけ離れています。そこにご理解をいただけたらさいわいです。

ワードで90ページほどでしたが、私にとってはとてもおおきなものになりました。趣味を優先させていただけたおかげで、自由に、たのしく書くことができたと本当に思います。成長も…できたかな?

あとがきで解説できるようなことはありません。感じてもらえることがすべてなので、楽しんでいただけたらと思います!

けれど題名は創作ではなくきちんとした倫理の用語なので、これについてだけ、以下にちらっと解説しておきます。この題名にそったおはなしにできたか、正直私にもわかりません。けれど意識して書いたのはたしかです。難しいはなしはイヤだ!と思われると思いますが、ひとつの知識だと思って、楽観的に流し読みしていただけたらうれしいです。あ、宗教勧誘とかではぜったいにないので、ご安心ください(笑)

「副産物としての幸福論」
とりあえず、私がこの思想に出会ったのは、いちばん最後の倫理の授業でした。倫理っていろいろな思想を習うのですが、いままであまりぴんとくるものがなかった私に、これは最後にして最大の思想でした。そこで、使わせていただいたのです(笑)

長ったらしい題名でしたが、これはJ.S.ミルという哲学者が唱えた幸福論です。私もそんなに哲学に詳しいわけではないのですが、高校で習ったことを私なりの解釈でざっくり説明するなら「だれかに何かをしてあげることで得る幸福がいちばんしあわせなんだ」ということ…だと思っています。まちがっていたら申し訳ないです。詳しく知りたい方は「J.S.ミル 副産物としての幸福論」で調べてみてください、とてもためになる解説をしていらっしゃるサイトさまがたくさんあります。


需要はゼロだと思っていたのですが、応援してくださる方がいらっしゃってとても、とてもうれしくおもいました。最後まで読んでくださったみなさま、応援してくださったみなさまに感謝をささげます。ありがとうございました!

20110717 聖火
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