※チューしてるジノタツ





口の中をぐるりと舌で舐められた後、唐突に顔が離された。
「タッツミーは煙草吸わないの?」
「吸わねーよ」
そう答えるとジーノは、そう・・・、となぜか少し残念そうに呟く。その顔を覗き込んで、質問の意図を量る。
「まさかお前、吸ってるんじゃねーだろーな」
「違うよ」
「じゃあなんだよ」
だらりと下げていた腕をジーノの両肩に乗せて、指先を組む。ジーノの腕はがっちりと腰に回されているので、少し暑いのだが。
「いや、煙草吸ってたらそれはそれでいいなあと思ってさ」
「なにが」
ふふ、と忍び笑いをして再び唇が近づく。
「甘いキスは素敵だけど、苦いのもいいなあ、なんてね」
「お前、キスするときにそんなこと考えてんの?」
笑い声をあげたところに、唇が押し付けられる。それにかまわずに笑い続けていると、抗議の声のかわりに軽く頬をつままれた。






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