企画 | ナノ
本気でオチないです


「そんで、部屋に戻って何するつもりだったんだ?」

「具体的には企業のホームページ廻り」


エロゲブランドのね、と悠莉が付け足す。
言われなきゃ分からないんだが出来れば知りたくない複雑な心理だ。


「アニメの公式ホームページもやってたりするけど、そこは専門外だから」


更に知りたくない情報が付け足される。
こういう時、悠莉は親切に説明してくれるけどあんま嬉しくない。


「それでホームページに行くとめいっぱいふざけたページがあったりするの」

「ふざけたページ?」

「角砂糖ならほぼ毎年格ゲーコラボだし、去年の枕はポケ●ン風だったかな」

「よく分かんねえんだけど…」

「あの枕もやってるんだよ?このイベントの重要性がわかるでしょ?」

「だからよく分かん…」

「サ●ラ●詩で有名なあの枕だよ!」


悠莉の強い押しに俺は力なく首を横に振る。
そんな俺を見て悠莉は納得したように頷いた。何でだ。


「エロゲの道は長く険しいんだよ、兄さん」

「そうだな…」

「劇中で北方領土について語り出すエロゲもあるんだから」

「マジかよ!?」


そこは本気で気になったけど何故か華麗にスルーされた。
そして俺に多くの疑問符を残したまま、悠莉のエロゲー談義は終了した。




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