企画 | ナノ
最強属性
帰宅しようとしている椿くんを発見。
「椿くん、お菓子ください!」
元気よくそう言ってみると、若干引かれた。
「え、あ、お菓子…ですか?」
「そう。今日はハロウィンですから」
その言葉に一気に青ざめる椿くん。
あ、忘れてたんだ。
「お菓子がないならイタズラだよー」
「…!!」
冗談なんだけど、何故か本気で焦る椿くん。
必死にカバンを漁っている。
(椿くんの中の私ってどんなキャラ?)
「椿くん、イタズラとか冗談…」
「すみません、今から買ってきます!」
「え?」
次の瞬間、もう椿くんの背中は遠くなっていた。
こんな所でも無駄に俊足を披露する椿くんに驚く。
「あ」
もっと重要なことに気がつく。
いや、自業自得と言えばそうなんだけど。
「このままここで待機なの…?」
逆にイタズラされた気分です。