企画 | ナノ
休みよりサッカー


「片山さん、今日は何の日でしょう?」


廊下を歩いていた片山さんを捕まえる。
まずは手始めに文化の日の知名度チェックだ!


「あ?」

「11月3日は何の日でしょーか?」

「知らんわそんなん。それよりお前なに遊んでんねん」


さすが関西人、もっともなツッコミ。
だけどこの話題を流されるわけにはいかない。


「もしかして分からないんですか?」


分かりやすく挑発してみる。


「分かるに決まっとるやろーが!」


簡単に乗ってくれた。
さすがFW。(関係ないけど)


「………」
「………」


何故か無言が続く。


まさか分からないなんてことはないよね。
片山さんをちらりと見てみると、何かを思いついたようだった。


「思い出したわ!俺が去年ハットトリック決めた日やわ!」


確かにスゴイことなんですけど、記念日の範囲が狭いです。


「いや、そーじゃなくて…」

「何してんねん、悠莉」

「畑さん…」


ちょうど良いタイミングで登場の畑さん。
さすが関西人です。(関係ない)


「今日が何の日か分かりますか?」


畑さんは悩む素振りも見せずに。


「分かるで!俺がこのアホにアシストしてやった日や!」


そう断言した。


「アホとは何や!」

「アホやからアホゆーとるんじゃ!」

「………」


ダメだ、人選を間違った。
頭がサッカー仕様の二人じゃダメだ。


「あ、コラ悠莉!どこ行くんや!」

「お前が話し振ったんやろーがボケェ!」


次はもうちょっと常識がありそうな人に聞こう。



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