妹変 | ナノ
8月のキセキ
今日も学校に行かず、リビングで寛ぐ鏡花。
出席とか大丈夫なんだろうか。
テレビでは鏡花が録画した深夜アニメがかかっている。
鏡花は友達(?)のおじさんと話を弾ませながらそれを見る。
「うひゃー、見てるこっちが恥ずかしい」
「8月作品だからねえ」
確かに深夜アニメとは思えない清々しさだ。
すっごい青春もの。
これは本当にそう言うゲームのアニメなんだろうか?
「鏡花ちゃんも同じ年だよね」
「登場人物は全員18歳以上ですよ」
「お約束だね。それで学校はどうなの?」
おじさんが良い所に突っ込む。
さすが社会人。一応は心配してくれてるんだろうか。
「美少女とのイベントが毎日あるなら行くんですけどね」
「ははは、そうだねえ」
ちょっと!それで納得しちゃうの!?
心の中でツッコミを入れる。
だけど二人はもうアニメの話に戻っていた。
「キャベツの二の舞にならなくて良かったです」
「あれは酷かったからなあ」
「衝撃でした。今でも散々ネタにされてますよね」
「アン●イクロペディアとかね」
そんなマニアックな話は長々とするオタク二人。
現実の話の尺が短すぎだろ!
と突っ込む俺が、多数決だと負けているのが不思議だ。