妹変 | ナノ
俺の妹の友達がこんなに○○なわけがない


今日は鏡花が珍しく学校に行った。
おかげで昼はリビングでのびのび過ごせた。


昼寝してテレビ見て、とにかく寛ぎまくった。
鏡花が家に居ると出来ないコトをし尽くしたと思う。


「…………」


少し寂しかったりするのは兄貴失格だろうか。
ちゃんと学校に通って欲しいとは思ってるんだけどな。


「ただいまー」


玄関から鏡花の声が聞こえた。もうそんな時間か。
横にしていた身体を起こす。


「鏡花、おかえ……」


そこまで言いかけて止まった。
だって様子がおかしかったから。


「あ、お邪魔してます」


あの鏡花が男を連れて帰ってきたから。
しかもそれが親世代のおじさんだったから。


「紹介するね、兄さん」


これってもしかして修羅場なのか!?
ちゃぶ台とかひっくり返すべきなのか!?(違う)


「私のお友達。同じ趣味で話が合うの」

「……そう…なんだ…」


彼氏とか言われなくて良かったけど、これはこれで大問題だ。


「どうして兄さん呼びなの?」

「だってお兄ちゃんとかエロゲっぽいですし」

「良いじゃないか、妹属性」

「私は妹には萌えないからなー」


そんな濃い会話をさらりとする妹とおじさん。
仲は良いみたいだ。


だけどこれって、兄としてどう反応すれば…!?


「でもピス●スの誉ちゃんは好きだったよね?」

「誉ちゃんは妹的存在であって、妹属性ではないです!」


座りもしないで濃い会話を繰り広げる二人。
議論はどんどん白熱していく。


「の●ぢ絵はピス●スが全盛期。異論は認めません」

「ななつ●ろも含めて良いんじゃない?」

「…その頃から身体の描き方が変わるしなあ」

「目の描き方も変わったよね」


鏡花と会話が成立するこのおじさんは何者なんだろう。
家族公認みたいで、ちゃかり夕飯も食べて行った。
もう何が何だか。


兄として複雑すぎる出来事が続いた一日だった。



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -