私は鞄をとってくると
いつものように冬獅郎の隣にならんだ。

けどいつも以上にカッコイイ冬獅郎の隣は緊張した。


「いきたいとこあんだけど、」



「うん、時間なら大丈夫だよ。」


私はそういうと
よし、と冬獅郎は私の手を握った。


学校で人が見てても
気にならなかった。



それよりも手を繋いであるけるのが幸せだなって。




「どこいくの?」


「秘密。」


「えーなにそれ。」




私は歩きながらさっきもらったペットボトルを飲もうと鞄からだした。

フタをあけるために一度手をはなすが
中々フタがあかない。


「あかない。」


しゅんとした子犬のような目で見られた
日番谷は簡単にフタを開けて咲夏に渡した。



「ほらよ」


「えへへ、ありがと」




うけとったペットボトルを飲んでいるとなんだか急に照れ臭くなって
私は冬獅郎の腕にきゅーと抱き着いた。



「っ!?なんだよ、//」



「なんでもないです!」



腕をくんで歩くのははじめて
こんなに近いなんて







「冬獅郎、どこいくの?」



「もうすぐつく。」



冬獅郎は口がかたそうだから
私はおとなしく黙っていることにした。




「そういえば私、記念日なのに何も用意してないよ。」

ペアリングとか、一緒にデートとか、手作りクッキーとか
いろいろ考えてたのに…


「いいよ別に、お前がいれば。」



わっなんか私顔真っ赤。



「そっそういうこと言うの禁止!///」


恥ずかしい///



「なんでだよ(笑」

笑った顔もカッコイイっ




「だって…心臓に悪いもん…///」


だんだん声が小さくなる。





「ばーか(笑」




そうしているうちに
冬獅郎の行きたいとこ、についた。



「あっきましたよ!」

「お〜い!こっちこっち」



どっからどうみてもそこはただの河原。


向こうでこっちに手をふっているのは
吉良君と修兵先輩だ。



「どうしてあの二人が!?」


私は冬獅郎の顔をみると
何も答えずに手をひかれた。




「おそいぞ日番谷。」


「まだ明るいじゃん。」



何?

何がはじまるの?