「ハァッ、はぁ……クソ。」


その日、普段滅多に使われることのない十番隊書庫には人影がさしていた。先程白銀と名乗っていた男が苛立った様子で報告書の束を漁っている。彼は死覇装を身に纏い、その小さな背中には黒字で十の文字が刻まれていた――。

たらたらと額に汗が伝う。もう何時間この作業を繰り返しているのか分からなかった。だけど、決して腕を止めることはできない。確認しなければならないことが俺にはある。そう自分に言い聞かせ、その男、白銀もとい十番隊隊長日番谷冬獅郎は星の数ほどある書物の中から、20年ほど前に自分が指揮を執った任務の報告書を探していた。


(私の自慢の兄さんは三番隊副隊長の吉良イヅル)



咲夏の兄貴があの吉良…?きら、咲夏。何度も声に出して、あいつの名前を呼んでみる。その名は以前何処かで聞いたことのあるもののような気がしてならない。まさか、あの任務で俺を庇って傷を受けたのあいつが咲夏だったのか?

もしかしたら、俺は――咲夏の眼から光を奪った張本人かもしれない。そんな悪い考えが頭をよぎる。


「隊長?どうしたんですか、こんな汗だくになって」
「……松本か」


薄暗い書庫では相手の顔がはっきりと分からないのだが、この気の抜けた声の主は松本しかいないと判断した。「具合でも悪いんでーすかぁ?」とほぼ無反応の俺を不審に思ったのか、松本は隣りに来て顔をのぞき込んできた。
松本が入ってきた時に開いた戸から、冷たい風が書庫に入ってくる。汗が引いていき、体がひんやりとした。


「隊員たちが心配してますよ。隊長の姿が朝から見えないって」
「どこぞの副隊長は何時サボってても心配されねぇのにな」
「ムカー!失礼な!!あたしだってやる時はちゃんとやるんですからね!?」
「そりゃどうも」


松本を軽くあしらい俺は再び、書類に手を付けた。そこで俺はあることに気づく。ちょうど20年前のあの任務があった月の報告書だけごっそりと抜かれてある。どうりでここを探しても見つからないわけだ。基本的に過去の報告書は持ち出し自由だ。だが――こんなピンポイントで、しかもあの任務の月だけがないのは不自然だ。

指でその月の分が在ったであろう場所を掬ってみる。そこには何故かホコリは積もっていなかった。つまりこれは比較的最近抜き取れたということを示している。


「おい松本。最近20年前の5月の分の報告書を持ってるやつ、知らないか?」
「20年前ー!?そんな昔のことなんて忘れっぽいあたしが覚えているわけないじゃないですか!」
「俺の隊長就任が決まる前の最後の任務だ。その時のこと、なにか覚えていないか?」
「えーっと、確か隊長にしては珍しく苦戦を強いられた……あの?」
「あぁ、その任務だ」


そうだ。あの時確か俺は大虚に後ろをとられて、とっさに氷輪丸を解放しようと思ったら目の前が真っ赤に染まって。そこには本来後方にまわるべき四番隊の女がいた。

(ひつッがや五せき……クっ。ご無事です、か)

あれは、咲夏だったのか?そういやあの時倒れた女は両目を必死に押さえていた。あの時からもしかしたら虚の毒は回っていたのか?

任務中の負傷なんて日常茶飯で、一人一人の怪我なんて確認する上官はいない。俺だってその一人だ。いちいちそんなもん確認していたらキリがない。だけど――当時天才児だのと呼ばれ、周りから好かれていなかった俺を庇ってくれたヤツ。そいつには一言礼が言いたくて後日様子を見に行こうと四番隊へ寄った。だがその時にはもう既に女の姿はなかった。


「松本……吉良に妹がいるって聞いたこと、あるか?」
「吉良に妹?さぁ?そんな話聞いたことありませんけど」
「そうか……」


じゃあ俺の勘違いか?姿が似ていただけで、あの女は咲夏じゃないのか?いや――でも咲夏の話はあまりにもあの女と似すぎている。かなりの確率であの女は咲夏だ。だけど報告書のない今、それを確かめる術を俺は持っていない。咲夏に直接聞くなんて勇気は、生憎持ち合わせていないのだから。


「白銀さん、昨日ね。副隊長がおいしい甘納豆くれたの。白銀さんもいるよね?」
「あぁ、悪いな。じゃあ少しだけ貰う」


だが、それからも俺は自分の正体を明かさずに《白銀》として咲夏に接し続けた。もしも咲夏がこのことを知ったらどうなるのだろうか。俺のことを嫌うだろうか。憎むだろうか。分からない。だけど、俺は咲夏に嫌われたくない。どうして初めて会った時に《白銀》なんて偽名を名乗ったのだろう。もしそこでちゃんと《日番谷冬獅郎》と教えていれば、咲夏はきっと俺に近づかないで、俺も好きになることなんてなかっただろうに。

俺が初めて特禁棟で咲夏に会ったあの晩。久しぶりの潜入任務で浮かれていたのか、柄にもなく敵の攻撃をまともに受けてしまった。任務は程なく完了したものの、出血が酷かった。意識は朦朧として、氷輪丸で止血も出来ない。やっとの思いで瀞霊廷に帰ってきたはいいものの。運命の悪戯かなのかちょうどその時、四番隊隊舎は別の討伐隊の負傷者の治療で誰も手が空いていなかった。


そこで俺はなにを思ったか、患者しか入っていない特禁棟へと足を進めた。それから出口に一番近い咲夏の部屋付近で倒れて……それからのことはよく覚えていなかったが、気づいたら傷は綺麗に塞がっていて、隣には一人の女が俺の手を握って眠っていた。名を聞かれたとき、これまたどういう訳か《日番谷冬獅郎》ではなく、呼ばれたこともない《白銀》という名を名乗った。





『白銀さん、なんか最近元気ない?』
「……」
『もう、白銀さん!』
「え?あ、あぁ。咲夏、えとなんの話を……」
『最近元気ないね。って話でしょ』
「お前、最近元気ねぇのか?俺はそうは見えないが」
『もー!元気がないのは私じゃなくって白銀さんの方だよ。ばか』


はぁ最近、白銀さんて私がなに言っても上の空って感じなんだよね。なんか私、気に障ることしちゃったのかな?と不安になる。そういえば、結局白銀さんの本当の名前も教えて貰えずじまいだし。それがいけなかったのかなぁ。私の名前を聞いた日から、ちょっと様子が変だし。
前はもっと意地悪というか、私を子供扱いしていたというか、なんというか…堂々としていた。だけど最近は私に遠慮しているような態度ばかりだ。私の意見も採り入れようとしてくれているという見方も出来なくはないけど、私にはどうしてもそう思えなかった。

それでも、白銀さんは週に一度はこうやってお見舞いに来てくれるし、私の話も前のようにちゃんと聞いてくれている。


『白銀さん…ちゃんと私のこと、すき?』
「なんだよ、いきなり。そんなもん言わなくったって……」
『じゃあ言わなくていいからきすして?』
「……な、咲夏。お前ッ」
『だって最近、白銀さんキスしてくれないもん』


初めて自分からキスをねだってみた。どんどん握っている白銀さんの手が熱くなっていくのが分かった。照れてるんだと嬉しくなって、クスリと声を漏らしてしまった。「お前の顔の方が赤いぞ」とぶっきらぼうに言いつつも、白銀さんは私の要望通り、唇にキスしてれた。

少し息苦しくなって。ぷはっ、と軽く息を吸い込もうとすると。彼の舌が口内に侵入してきた。私そこまでしてって言ってないってば!と軽く彼の肩を押してみるけれど、一端こうなった白銀さんは私がなにを言ってもほとんど聞き入れて貰えなくて。逆にもっとキスが深くなって変な声が口から漏れる。


『あっ、んんッ……んぅ』


頭が痺れるような感覚に戸惑う私は、とっさに白銀さんの服を掴んだ。でもそこで違和感を覚えた。――あれ?今日の、白銀さんの着ているこの服の材質って死覇装に似てない?

私はまだ四番隊で働いていた頃、同期の子に比べて手先が器用だったため縫製班に配属されたことがあった。縫製室で死覇装や隊主羽織の製造・修繕を行うことは他の仕事よりも好きだったから、今でも死覇装のどの部分にどの布が使われているのかはっきりと覚えている。もちろん、その布の手触りも……。


「どうかしたのか、咲夏?」
『この服……死覇装じゃない、よね?』
「ッ!?」

違うよね。だって白銀さんはそんなこと一言も――。

バンっ


「     」
『え?』


私がもう一度、白銀さんに確認しようとした次の瞬間。いきなり病室の戸が開かれた。

誰!?体の検査までは、まだ時間がある筈!この霊圧はイヅル兄さんと檜佐木先輩?だけど、兄さんの霊圧……いつもより重くて、冷たい。まるで侘助で攻撃を受けたように、どんどん霊圧が増していく。
ズキン。体に兄さんのものであろう霊圧が響く。あの事件以来こんなにドス黒くて重い霊圧に当てられたことのなかった私は意識を繋ぎ止めておくのに精一杯だ。どうして、兄さんはこんなにも、


「何故貴方のような方が咲夏の病室にいるんだ」
『イヅル兄さ、……』
「おい吉良!霊圧を弱めろ!咲夏が苦しがっている」
「どうして貴方がここに居るんだ!!」


檜佐木先輩の制止の声に耳を貸さず、兄さんは再度私のいる所へ向かって叫んだ。普段の物腰の柔らかい兄さんからは想像できないくらい、荒々しい口調だった。これは明らかに私宛じゃない。白銀さんに向けて、だ。
どういうことなの?白銀さんと兄さんは前からの知り合いだったの?でも、なんで兄さんはこんなにも霊圧をコントロールできないくらい、怒っているの?


「答えて下さいよ。――日番谷隊長!」
『え……?』


なに変なこと言ってるの、兄さん。白銀さんが日番谷隊長?そんなことあり得るわけない……でしょ。うそよね。じょうだんよね。「違うよね、白銀さん?」と彼の顔を両手で触れながら聞いた。お願い。違うって言ってよ。

だけど、私に返ってきたのは白銀さんからの返事ではなくて。たっぷりと嫌味のこもった兄さんの言葉だった。


「白銀?なんですか、その偽名は。僕の妹の視力を奪った貴方が、ここに居て良いはずがない」
「……っ!」
「今すぐここをお立ち去り下さい」
『待ってイヅル兄さん!白銀さんは私の……』
「咲夏!!」


ビクリと体が震える。兄さんに怒られたことは今までに何度もあったけど、こんなに怒鳴られたことは初めてだった。イヅル兄さんの剣幕におされ、私は身動き一つ出来なくなった。こわいっ。怖い。イヅル兄さんが、こわい。

兄さん、止めてっ。声にならない無様な叫びが頭の中に響く。それでも、白銀さんは兄さんになんの反論もせずに、黙ったままだ。あぁ、本当に彼は日番谷隊長なんだ。


『にい、さん……っ』
「日番谷隊長、咲夏の眼が見えないところを利用するなんて最低ですね」
「おい、吉良!お前、いい加減に……!」
「もしも貴方だと分かっていたのなら咲夏はここまで貴方を庇うはずがない」
『ッ!』
「そうだろ?咲夏」


私は――白銀さんが日番谷隊長だと知っていたら、どうしていただろうか。彼の腕を治療しただろうか。彼のことを好きになっていただろうか。きっと、答えはノーだ。あの頃の私はまだ、あの人のことを恨んでいた。その証拠に白銀さんの腕を治療する時に斬魄刀を解放しようと思ったけれど、やっぱり出来なかった。
日番谷隊長は同情で私に優しく接したのだろうか。私の視力を奪った罪滅ぼしとして。あぁー、確かに。そうかもしんない。彼が日番谷隊長なら、特禁棟に入れる訳も、霊圧を感じなかった訳も全て解決する。立派な隊長格だからここに入るのも許可されてるし、霊圧が感じなかったのは霊圧を消していたからなんだ。

じわり。自分で考えていてなんだけど、すごく悲しくなった。私は白銀さんが日番谷隊長だって知らなかったけれど、彼に対する気持ちは本物だった。本当に彼の全部が好きだった。


『白銀さんは私があの任務の時の死神だって知ってたの?』


敢えて、私は目の前にいるであろう彼のことを白銀さんと呼んだ。本当はもうそんな風に呼んじゃいけない。彼は私よりも何十倍も高い位の方だ。本来ならば、敬語も使わなければならない。――だけど私にはまだ実感が全然湧いてこなくて。少し前まで憎い筈の貴方のことを、私は気づいたら好きになっていて。あんなに優しかった手が同情だったのかもしれなくて。でも、私はやっぱり彼のことがすき、で。イヅル兄さんはずっと前から彼のことを恨んでいて。

色んな感情がぐるぐると綯い交ぜりになって私の頭をかけていく。完全に私の処理能力を超えている。今にも色んなことがいっぺんに押し寄せてきて、気を失ってしまいそうだ。


「……ッ」
『ねぇ!白銀さんっ』
「そうかもしれない、と。思ったことはあった」
『じゃあ、なんで教えてくれなかったの……?』
「ちゃんと確かめないとと思って、お前が吉良の妹だと聞いたあの日。俺はあの時の任務の報告書を探しまわった」
『……っ』
「だけど、その書類はどうしても見つからなくて。確信が持てないまま悪戯に時が過ぎていった」


ふるふると彼の拳が震えているのが分かる。幼い時から人の上に立ち続けていた彼のこんな姿はきっとこれからも見ることがないように思う。私のため、って自惚れちゃってもいいのかな?イヅル兄さん。兄さんには悪いけど、やっぱり私……。


――プツン

そこで私の意識は途切れてしまった。最後に聞こえてきた会話は兄さんの「二度とここには来ないで下さい」と怒りに満ちた声。





『ふぅ……今日でもう二年、か』


白銀さんが日番谷隊長だと分かってから、今日でもう二年経った。兄さんは相変わらず、日番谷隊長のことをよく思ってない。いつも私を心配してか、前よりも頻繁に病室に来るようになった。だけど私の心の中はぽっかりと空いたまま。


(今まですまなかった。咲夏。たくさん傷つけてごめん)


兄さんに気づかれないように、薄い霊圧でベットの裏に書かれてあった文字。今となってはこの文字しか日番谷隊長との物理的な想い出はない。他のものは目が覚めた時に、捨てられていた。跡形もなく。

だけど兄さんは確実に前よりも元気になったと思う。檜佐木先輩が兄さんはあれ以来笑うことが多くなったと言っていた。これで――良かったのかもしれない。日番谷隊長にはもう二度と会うことはなくて、イヅル兄さんの顔に笑顔が戻る。それが一番良いのかもしれない。


『……やだ』


頭ではそう理解しようとしているのだけど、体はあまりにも素直で。ポロポロと涙が溢れてくる。ヤだよ。このまま逢えなくなっちゃうのは嫌だ。このまま忘れられちゃうのは嫌だ。逢いたい。逢いたいよ、日番谷隊長……っ。例え、貴方が私の兄さんを苦しめる原因だとしても。私の両目を奪った人でも。私は、貴方のことが好きです。もしも眼が治るのなら――。そんな見込みのない可能性に浸っていた時、私の体の周りに光が集まってきた。

パアァ


『ウソ…わたし、』


私、見えてる?まさか、そんなことが!と思ってなんども自分の手をつねったりしてみたけれど、依然状況は変わらない。私の手も、足も、体も、周りの景色も、ちゃんと見える……!私は視力が回復したってこと?驚きのあまりさっきまで流していた涙が一斉にひっこんだ。

でも、どうして?

ふと横でガタガタと音をするのを感じた。ゆっくりと音のする方を見てみると、机に置いてあった筈の斬魄刀が宙に浮いていた。斬魄刀が……解放されている!?ごしごしと眼をこすった。あり得ない。主の意志と関係なく、斬魄刀が解放するなんて。だけど、私の斬魄刀じゃなきゃこんな芸当できっこない。――私、斬魄刀が使えるようになったんだ!


『ちょっと、行ってきます……』


いつ復帰しても困らないようにと、イヅル兄さんが用意してくれていた死覇装に腕を通す。特禁棟から出られるなんて、私の眼が治るなんて夢にも思っていなかった。だから、今がチャンス。イヅル兄さんへの後ろめたさで、私はこれからもあの人に会えないだろう。だからイヅル兄さんがまだ私の眼のことを知らない今、逢いに行かなきゃいけない。この機会を逃したら、私は一生日番谷隊長に逢えないままだ。

護廷入隊時に必死に練習した瞬歩で特禁棟を出て、十番隊隊舎の方へ向かう。数十年ぶりの瀞霊廷の景色に思わず、頬が緩む。あれ、そういや日番谷隊長ってどこにいるんだろ?霊圧は、感じられない。私、日番谷隊長の行きそうな場所とか全く知らないから、見つけるの大変そう。


「お前……咲夏?」
『ひつがや、隊長……なの?』


肩を捕まれて、パッと後ろをふり向く。そこには私が知ってる日番谷隊長とは全く別の容姿の人が立っていた。私よりも小さかった背が、今では私を見下ろすくらいにまで成長している。幼さを象徴していた顔立ちは姿を隠し、代わりにくっきりと大人びた男の顔が現れている。

初めてみる日番谷隊長の驚いた顔に、私はやっぱり笑ってしまう。


『あははッ。スッゴイ変な顔』
「咲夏、お前俺が、眼が見えるのか!?」
『う、ん。さっき気づいたら斬魄刀が解放できるようになってて』
「じゃあ、どうして此処に来たんだよ!?お前と俺は……」
『兄さんは日番谷隊長にしか、二度と来るなって言ってない。だから、私が会いに行くのは問題ない』
「ん、だよそれ……」
『え?あ、ちょっと!日番谷隊長なんでしゃがみ込むのッ』


いきなりその場にしゃがみ込んで、顔を伏せる隊長に私は戸惑う。顔をのぞき込もうと屈んだら、隊長の顔が耳まで真っ赤なことに気づいた。え?なにこの顔…?なんでそんなに赤くなるの?私、なにかした?


『日番谷隊長?』
「見るなよ、ばか咲夏」
『え、意味分かんない。なんでそんなに顔真っ赤なの』
「〜〜〜っ!!……嬉しいんだよ」
『?』
「お前が俺んとこに来てくれて」
『……ッ』
「吉良が最後にあんな風に言ってたから、もう一生逢えないと思った」


それにお前の眼を怪我させたのは、俺だし――。と語尾を濁して、隊長は言う。未だに私の方を向こうとせずにそっぽを向いている。なんだが、それが可愛くて抱きしめたくなった。あぁ…眼が見えるっていいなぁ。隊長はいつもこんな顔をしていたのかもしれない。そう想うとまた余計に愛しさがこみ上げてきた。


『冬獅郎さん、きすして?』







ブラインドLOVE

(お前、これから吉良をどう説得するんだよ。あいつ未だに俺とすれ違うと睨んでくるし、到底許して貰えそうにないと思うんだが)(大丈夫だよ。兄さんもそこまで堅物じゃない。私の気持ちを伝えたら、ちゃんと納得してくれると思う)(あぁ。俺も自分の気持ちを吉良とお前に伝える)(?)(咲夏を、愛していますって)





*あとがき*
藍ちゃーんッッ!!むっちゃ遅くなってごめんね!その上、切甘なのか分からないぐだぐだな文章になっちゃって(*v_v*)藍ちゃんの小説とえらい違いですいません。頑張ってオリジナル設定のところを短く説明しようと思ったんだけど、無理だった 汗。こんなヤツだけどこれかれからもよろしくね^^

*ちょこっと裏話*
報告書を持っているのはもちろん吉良くんです。日番谷くんが最近特禁棟を訪れているという噂を聞きつけたため、ヒロインちゃんに何かあったら…。的な感じです。でも吉良くんが全部ヒロインちゃんのためにしていること何で、ヒロインちゃんはきっと吉良くんが大好きなんだと思います。だからこそ、日番谷くんのことで兄さんを悲しませるのなら、もう会わない方がいいのかもしれない。でも、やっぱり会いたい。という板挟み?状態なのかな。タイトルのブラインドLOVE(BLIND LOVE)は直訳して盲目的愛情です(*^o^;)とりあえずヒロインちゃん盲目だからこれでいっかーみたいな感じで特に深い意味はないとゆう←


2009/10/29