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D牛島若利×控えめな年下彼女

【牛島、シーズンオフ45日目】

「どこか出掛けるか」
『えっ?!い、いきなりどうしたんですか』
「いや。シーズンオフももうすぐ終わるのにどこにも連れて行ってやれてないと思った」
『いっいいんですよ、若利さん忙しいでしょう?!毎日トレーニング欠かさないですし、私に気を回していただかなくて大丈夫ですから』
「そうなのか?」
『は、はい。こうして少し会ってお話してもらえるだけで満足です』
「しかし電話で天童に、そんなことではお前に逃げられると言われたんだが」
『てっ(天童さんなんてことをーーーやっぱり相談するんじゃなかったーーー)』
「逃げられたくないんだが、どうすればいい?」
『にっ逃げません私はそもそも若利さんが好きなのでそんな放置されたくらいでは逃げたりしません』
「やはり放置されていると思っているのか」
『(しまった墓穴!!)やっ、その、なんていうか言葉の綾というか、あれです』
「あまり無理しないで欲しい」
『わ、若利さん…?』
「できれば俺もお前と出掛けたいんだが、どうだろう」
『あっ、えっ、ほんと、ですか』
「本当だ」
『じゃあ、あの、ぜひ…』
「そうか。なら行くか」
『今からですか?!予定とかは、』
「仙台行きの新幹線を予約しておいた」
『?!仙台って、』
「実家に顔を出せと言われている。ついてきてくれるか?」
『はっ、あ、荷物持ち、とかでぜひ、』
「何を言ってるんだ」
『すすすみません!!!(真顔の圧力ーーー)』
「少しフォーマルな洋服を着てくれると助かる」
『フォーマル、ですか?お呼ばれの予定でもありましたか?』
「母方の親族に会って欲しいんだ」
『ほぁ』
「真剣に交際している相手として紹介したい」
『ほぁ…』
「いずれ、海外に居る父にも会ってもらいたいが、パスポートは持っていないと言っていただろう」
『あ、はい』
「だから父の方へはまた別な機会にしたい」
『ええと、あの、私は一体どこからつっこめばいいのか…』
「何もボケたつもりは無いが」
『アーッ?!すみません!!?』
「俺もお前のご両親に挨拶に行かねばと思っているが、残りの休暇中に予定は合うだろうか?」
『えっかっ確認しますね?!』
「ああ、頼む」
『(待って私は今とても混乱しているでもこんなの若利さんが悪いよ何もかも突然過ぎる粛々と間合いを詰めてくるこの感じまさしく牛島節)』
「とりあえず東京駅に向かおう」
『はっはい!』

〜おわり〜




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