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F角名倫太郎×年下彼女


【恋人に別れを切り出す企画に巻き込まれてしまいました】

「別れよ」
『……えっ?』
「俺好きな人できたから。別れてほしい」
『(あれっこれ逆に私が企画されてる感じ?)角名先輩、これって、クラスでやってたやつですか?』
「は?なにそれ。違うよ」
『へ、』
「俺とお前の別れ話」
『えっ、え……うそですよね、』
「なんで嘘だと思うの?お前、俺の気持ち分かんの?」
『それは、分からない、ですけど、』
「なら勝手に嘘だと思わないでくんない」
『ごめん、なさ、』
「俺のアドレスと電話番号消して」
『え、』
「あと写真も削除して」
『や…、』
「もう彼女じゃなくなるんだから、そんな事してるとストーカー扱いだよ」
『っ、……』
「自分で消せないなら俺が消してあげるからスマホ貸して」
『やっ、やだ…触んないでください…!』
「うん?」
『私!角名先輩のことずっと好きなんで!ストーカーでも別にいいです!先輩に迷惑かけないようにずっと好きでいます!』
「……へえ」
『っ、すき、でした、から(やだ、泣いてんじゃん私、恥ずかし)』
「すごいねお前」
『……別に、すごくないですから』
「謎企画だと思ってたけど、案外嬉しいもんだね」
『何言ってんです……、え?』
「嘘だよ」
『……なにが、うそ、ですか?どれが、』
「別れるつもりなんてないってこと」
『は』
「見事に騙されちゃうからどうしようかと思ったわ」
『??角名、先輩、好きな人できたって』
「だから嘘だって。なに頭真っ白になってんの。お前、クラスでの企画話知ってたんでしょ。俺も同じ」
『……角名先輩、サイテーです』
「お前も本当は言うつもりだったんじゃないの?」
『そうですけど!何もあんなに言うことないじゃないですか!アドレス消せとか、ストーカーとか!』
「リアリティ追求してみようと思ってさ」
『もうやだ!なんなんですか!実は別れたいって本音なんじゃないんですか?!』
「は?」
『(ビクッ)』
「なに?もっかい言ってみなよ」
『や、……(なにめちゃくちゃ睨んでくる怖ぃぃぃぃ)』
「俺結構一途だよ」
hug!
『そう、なんですね、』
「なにその返し。どうやって伝えたらいい?」
『どうって聞かれても、』
「とりあえず空き教室行こっか」
『……なぜ、』
「聞きたい?」
『(ゾワッ)いえ!』
「じっくり話そ」
『はい……(果たして本当に話だけだろうか)』

〜おわり〜




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