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@夜久衛輔×同級生彼女


【恋人に別れを切り出す企画に巻き込まれてしまいました】

『や……夜久くん』
「なに?」
『っ、あ、の(いやだ言いたくないいい…!企画なんて参加しなきゃよかった…!)』
「どした?」
『あっ、え……(どうしようこんなの絶対夜久くん傷つけるに決まってるじゃん私最低じゃん…!)』
「?」
『わ、たし、他に、好……』
「なんて?」
『好きな人……でき、』
「おい、まじでどうした」
『いっ言えませんんんん』
「何?!はっ、なんで泣いてんだよ?!」
『夜久くんが、すき、です』
「なに、突然何、」
『嘘でも言いたくない……他に好きな人なんてできない…夜久くんが好きです!!!』
「えー……え?ありが、と……」

《ネタばらし中》

「はあ。何その悪趣味な企画」
『ごめんなさい。エイプリルフールだから何かやってみたくて……』
「けど言えなかったんだ」
『うん。言いたくなかった』
「はは、嬉しい」
『夜久くんは言える?』
「何を?」
『私に、他に好きな人できましたって』
「んー。どうかな」
『え……』
「そっそんな傷ついた顔すんな!冗談だって!」
『ほ、ほんと、かな……』
「本当。言ったとしてもそこに心は無いよ」
『なにそれ。どういう状況?』
「そう言わないとお前にひどいことするーって脅された時とか」
『ど、ドラマの見過ぎでは』
「いつどうなるか分かんないだろ」
『そっそうかな』
「好きな人はお前だけ」
『へ、(う、わ……恥ずかし……)』
「なあ。こっち向いて。俺のこと見つめて?」
『え、はァっ(ひいいいいかっこいいいいいい)』
「……ぶふっ!顔真っ赤」
『あた、当たり前でしょ!顔近いもん…!』
「なんで近いと思う?」
『知らなっ、』
「本当に?分かんない?」
『なにっ夜久くん意地が悪い……!』
「だって、嘘でも好きな人ができたって言おうとしたんだろ?」
『結局言わなかった!』
「それはそうだけど、俺としては不満なわけだよ」
『ご、めん……』
「それを踏まえた上で、今俺が何して欲しいか本当に分かんない?」
『……分かります』
「じゃあよろしく」
『っ、め、目をつぶってください』
「やだ」
『?!は、恥ずかしいんですけどっ、ちち近い、近いから!』
「早く。焦らされんの得意じゃない」
『(おっ横暴だー……!)』
「ほらほら。早くしろよ」
『そんなイイ顔して迫ってこないでえええ』

〜おわり〜




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