見かけによらず、影山飛雄という男は親切だったりする。友達にそれを話しても、あまり信じてもらえない。影山はクラスの女の子達に対しては、見た目のまんま無愛想だという。私はクラスが違うけど、家が近所にある。それから、一応同じ中学出身。影山は有名だから私は知っていたけど、彼は私を知らなかった。
烏野に入学してからというもの、なにかとご縁があるらしく影山とよく顔を合わせる。特に、朝。
「影山!おはよう!」
「ん?ああ、はよ」
今朝も学校に向かうべく玄関を飛び出すと、影山が歩いていた。だいたい出る時間一緒なんだよねえ。
待ち合わせたわけではないけど、自然と隣について並んで歩く。こんな姿を友達に見られると「いつの間に付き合ったの?!」と驚かれるけど、付き合ってない。そんな気持ちも無いし。影山は本当に親切で、なんか、近所のお兄ちゃんって感じ。私がドジ過ぎるのも要因だとは思うけど。
入学式のあった日、その日も私が家を出る時間に影山が道を歩いていた。その時は隣になりたいわけじゃなかったけど、どうにも歩幅が一緒になってしまって(彼の二歩が私の三歩、的な)しばらく並んで歩いていた。じろじろと見てくるから、もしや私のこと知ってるのかなと、当時の私は恐る恐る話しかけた。
『あの、影山、くんだよね。私中学同じだった苗字って言うんだけど、その制服もしかして烏野』
『あのさ』
『はっはい!ごめん話しかけ過ぎたね?!』
『制服の首のとこに買った時のタグ付いてんぞ』
『へっ?!うそ、やだ恥ずかし、ど、どこ……?!』
『だから首の裏のとこ』
影山はとにかく無表情だった。その表情は私を焦らせて、タグはなかなか取れなくて。そんな私を見兼ねてか、影山はタグをぷちんと外してくれた。ものすごく恥ずかしかったけど、優しいなと思った。「そそっかしい奴だな」と笑ってくれたから。その顔を見て私は影山のことを、北川第一で同じクラスだった金田一くん達が話しているような人ではないと感じた。“横暴な独裁者”というレッテルは、その時にひらりと剥がれ落ちた。
以来、人よりぼけーっと生きてしまう私のことを、影山は色々気にかけてくれる。タイミングが合うだけといえばその通りなのかもしれない。
「影山は今日も早いねえ」
「朝練するから。お前部活入ってないくせになんでこんな早いんだよ」
「いやあ。私どうしてか色んなハプニングが起きるから、早く学校向かわないと遅刻しちゃうんだよねえ」
「ふーん。まあなんか分かるかも」
「分かるんだ……」
「お前ぼんやりしてて危ねぇじゃん。よく生きてられるっつーか」
「そっそこまで言わなくたっていいじゃん!」
交差点の信号は赤。二人で立ち止まって待っていると、背の高い影山が私を見下ろしながら「お前弁当だけ持って学校行くの?」と尋ねてきた。ハッとして自分の手を見ると、右手にはランチトート。左手はなんにもなし。
「かっ鞄忘れた……!」
「は?」
「影山!気付いてたならもっと早く教えてー!」
「いや、だって置き勉でもしたのかと思って」
「私いつも鞄持ってるじゃん!」
そんな事言われても、と言いたげに影山は片方の眉尻を下げた。確かにそうだ。これはどう考えても八つ当たり。ごめんね先に行ってて!と影山に叫んで、私はせっかく歩いて来た道を走って戻る。鞄持たないで学校行くのこれで何回目?!高校生になって、少ししっかりしてきたと思ったのに……恥ずかしい……!
頑張って走って家に辿り着くと普段より10分遅刻。まずい、と慌てて家を飛び出す。息を上げながらさっきの交差点まで来ると、なぜかそこに影山が立っていた。
「あれっ、影、やま、なんで、っはあ、疲れたっ…」
「なんかここまで戻ってきた苗字、赤信号飛び出しそうだったから」
「うっ……それは、しない、と思う、けど」
「大丈夫か」
「だいじょ、ぶ、」
影山は私のことを待っててくれたらしい。めちゃくちゃ嬉しい。けど、息が苦しい。運動不足を知られるの恥ずかしい。影山は私をじっと見つめてなにか言いたそうにしている。どうせ「運動しろ」って言うんでしょう。そんな言葉は聞きたくないよ。だいたい、なんで好き好んで疲れることをしなきゃいけないのさ。
「苗字」
「なに、」
「汗すごいぞ。タオル貸してやるから拭けよ。風邪ひく」
「うっ……見てたのはそういうことなの、」
「?」
「優しいね影山……ありがとう……」
バッグからスポーツタオルを取り出した影山が私にそれを手渡してくれる。なんて優しいんだろう。世の中には私のことを「ドジっ子」と笑おうとも、優しくしてくれる人はそう多くない。だから影山の優しさがとても身に染みる。有難い。私の中で、また影山の株というか好感度というか信頼度が100上がった。タオルを借りながら、私達は少し早足で歩く。
「一生ついて行きます、影山の兄貴!」
「なんだそれ。お前もうちょい危機感覚える訓練しろ。毎回苗字を心配する身にもなれよ」
「毎回心配してくれてるの?!」
「するだろ?!おいコラ側溝落ちるからあんまそっち行くな!前見て歩けよ!」
「あっ…、わあああ?!」
フラフラしていた私の足がガクンッと足場を無くした。側溝にはまる寸前、影山が引き寄せるようにして私の肩を掴んでくれた。おお、危ない。足元では下水に近いものがジャバジャバと流れている。影山の反射神経、流石すぎる。感動した。
「ありがとう影山っ!何とお礼を言えばいいのか、」
「いや、悪い」
「なんで謝ったの?私は感謝してるよ」
「べ……別に」
影山は私から手を離して、そっぽを向いてしまった。私、何か気に障ることでもしたかな。影山が謝るってことは私がされた?いやあ、特には何も思わなかった。
そこへ、後方から走ってきたのは毎日遅刻ギリギリに教室に入ってくる私のクラスメイト・山田くん。「あっれ!苗字!お前遅刻すんぞ〜!」と言い残してビュンと通り過ぎて行った。もうそんな時間?!私と影山は顔を見合わせて、ダッシュする。
「かっ影山ごめん!朝練が……!」
「今そんなこと言ってる場合じゃねえから!頑張って走れ!」
「ううっ……置いていっていいよぅ!私絶対影山に追いつけなくなるから!」
「いいから走れって!俺にはお前を置いていける程の度胸無ぇ!」
「度胸って…!?」
影山はそんなにも私のことを心配してくれているのか。頼もしすぎる。近所のお兄ちゃんではなく、もはやお父さんなのかもしれない。追いつけなくなりそうになると、影山がいつの間にか手を繋いで走ってくれた。お、親子競技…!体育祭とかでやるやつみたい!そんなことを思ったら笑いが込み上げて、堪えきれなかった。
「ぷっ、ふふ!」
「何笑ってんだ?!さすがに怒るぞ!」
「ごめんごめんお父さん!」
「誰がお父さんなんだよ?!お前ふざけてんな?!まだ余力あんだな?!」
「ハアッ速いから!!足が回んないよ影山ァ!」
「うるせえ遅刻したら主将に叱られんだよ!」
なんだかんだで学校まで辿り着いて、遅刻は免れたけど朝練をサボったとして影山は三年生の澤村先輩に叱られそうになってしまった。私は二人の間に割って入って、先輩に事情を話して影山は悪くないと説明した。先輩はとても驚いた顔をしていた。「影山が練習に出ず、そんな親切を…?」と呟いて眉をしかめていたけど、本当のことですと伝えてどうにか納得してもらった。優しいんですよ、影山って。
*・*・*
次の日のお昼休み、私はなんとか影山にこれまでの感謝を伝えたくてぐんぐんヨーグルト十日分を買ってあげた。両腕で紙パックを抱えて影山のクラスに行く。私を見た途端に、影山のクールな顔についている口がぽかんと開いた。
「影山、いつもありがとう。これお礼」
「いや……こんなに要らない」
「でも、どうせ毎日飲むでしょ?」
「まあ」
「私飲まないし、もう買っちゃったし、飲んで」
影山がありがとう、と言ってくれるので私は大きく頷いて自分の教室に戻った。なんて清々しい!やっぱり日頃から感謝は伝えておくべきだな。爽やかな気持ちでお弁当を食べようとランチトートを探すけど……無い。なんということでしょう、今日は鞄じゃなくそっちを忘れてしまったらしい。爽やかな気持ちが一転して、ずんと落ち込む。私ってなんでこんなにもポンコツなんだろう。
「はあ……」
鞄からお財布を取り出して、いつも一緒にお昼を食べている友達に購買行ってくるから食べてて、と力なく告げる。とぼとぼ廊下を歩いていると、影山と日向くんが見えた。影山はさっきあげたぐんぐんヨーグルトを早速飲んでいる。私の買ったカルシウムが影山の栄養になって何よりです。二人にむけてひらひら手を振ると、影山に首を傾げられた。
「何してんの」
「お、お弁当忘れました」
「え?ああ……悪い……俺も今朝は気付かなかった」
「なんで影山が謝るの。ていうかチェックしてくれてたの?ありがとね本当に」
「別に。今から購買行くのか」
「そう」
「俺も行く」
「ええ?」
影山は責任か何かを感じているのか、私についてきてくれると言う。やっぱりこの人、私の保護者かもしれない。責任なんて感じる必要ないのにと言ったら「そんなんじゃない」って返された。嘘つきだ。きっと自分がちゃんとチェックしてやれば良かったって思っている。間違いない。
なんて、私が考えることなんていつも見当外れなんだけどさ。悲しいことに、勘が鈍いってよく言われる。影山は日向くんに何やら宣戦布告か、忠告のようなことを言ってから、私のほうを向いて「行くぞ」と声をかけた。
「待ってよパパ」
「パパじゃねえ」
「じゃあダーリン!」
「はあ?!」
「ええ?!……ま、間違えたダディって言いたかった!」
「〜っ!ビックリさせんじゃねえ!!」
「ごっごめん?!」
影山がなんとなくムスッとしながら私の斜め前を歩いていく。怒らせてしまったかもしれない。冗談に付き合ってもらうのは、さすがに馴れ馴れしいってことなのかも。一番仲良い友達の自信があったんだけどな。
少し寂しさを感じながら購買までやってくると、お昼ご飯を求める大勢の生徒でごった返していた。いつもは、お弁当を忘れたことに気付いたらすぐ来るようにしていたからこんなに混雑してなかった。これは……買えないかもしれない。人の波にたじろいでいたら、いつの間にか影山が居なくなっていた。えっ、影山、どこ行ったの。きょろきょろと辺りを見回しても見つけられない。
「苗字、こっち」
「え?」
影山の声がして後ろを振り向くと、手にパンを三つほど抱えて立っていた。い、いつの間に?!私が狼狽えているのを後目に、教室へ戻ると言ってスタスタ歩き出した。早い、いちいち行動が早い。でも私はまだ自分のパンをゲットできていない。
「ごめん影山っ、私まだ何も買ってないから先に戻ってて……」
「ん」
「ほえ」
「それやるからさっさと食え」
「く、くれるの?待って、お金、」
「早く食わないと昼の時間無くなるぞ」
「影山ぁ……」
見ましたか、聞きましたか皆さん。影山って本当にものすごく優しいんですよ。影山のことを冷たいって言ってるそこのお姉さん、勘違いですよ。決してそんなことはないんですよ。私は全生徒に向かってプレゼンしたい気持ちを抑えながら、影山の隣をスキップしながら歩いた。
「転ぶぞ」
「だって嬉しい!幸せならスキップしろって歌もあるっ、はわっ、痛だっ…!!」
「馬鹿なのか?」
「本当に転んでしまった、恥ずかし……!」
「苗字、パンツ見えるから早く立て」
「わああああ見ないで!でも、影山が見たいなら、お礼になるかな……」
「みっ見たくねえからさっさと立て」
「ウィッス!……あ、」
ほら。って影山が手を差し伸べてくれる。廊下に居た生徒達は目を丸くして私達を見ている。みんな!影山はこんっっっなにも優しいんだよ!だからそんなに物珍しそうな顔で見ないであげて!
私は中学の頃の影山を知っている。あの頃はきっと影山自身も良くない部分があったんだろうけど、“独裁者”という呼ばれ方については行き過ぎた陰口ってところも絶対にあると私は思う。噂に尾ひれがついて独り歩きをしたまま、勝手なことを言われるのはきっと誰だって嫌だから。私だってドジばかりしてるけど、仲良くない人から知ったような口で「鈍臭い」って言われるの、本当はすごくつらいから。
だから、みんな影山の良さを知ればいい。中学の同級生にも、つい教えてあげたくなってしまう。私は影山にたくさん助けられているから。
*・*・*
影山と居る日々は、とても安心してしまう。毎日のように一緒に登校してくれて、たまに忘れ物を指摘してくれる。情けないと知りながら、影山の優しさに甘えている自分がいる。
もう少し自立しなきゃとは思うけど、困っているとだいたい影山が救ってくれる。近所のお兄ちゃんから保護者になって、今はもはやヒーローのような存在だ。友達に説明しても、相変わらず誰も理解してくれないけど。
高校生活にも随分慣れてきた、とある日の放課後。私は、なんの変わり映えもない平穏な一日を終えようとしていた。つまらなくなんかない。トラブルばかり起きてしまう私にとっては、何も無いというのはつまり嬉しい日なのだ。
「また明日ね〜!」
「あんた、そんなに浮かれてないで。ちゃんと気をつけなよ」
「分かってるよん〜」
フフン、と鼻歌をうたいながら、帰る方向の違う友達と校門で別れて、ひとり陽気に歩いて帰る。何の気なしに、ポケットに片方の手を入れてみた。すると、手に何かが当たって、取り出してみるとそれはなんと500円玉!やったね臨時収入だ!コンビニに寄って、高いアイスを買って食べよう。
思わずバンザイ!と手を上げると、当然のように500円玉が道路に落ちてしまった。そりゃそうだ。でも、馬鹿な自分も今日は許せる。だって今日は平穏な日だから。500円玉を取ろうと屈むと、コツンと爪先に当たったそれはくるんと身を翻して緩やかな坂道をコロコロと下って行ってしまった。
「はわぁ……?!」
なんとも情けない声がこぼれるけど、私はせっかく見つけた臨時収入を逃したくなくて500円玉を追いかけた。どんどん転がっていく硬貨はスピードを増す。いやだ、今日は良い日なのに。こんな終わり方をしたらまたトラブルだったと落ち込んでしまう。
少し躍起になってしまった私はとにかく500円玉を追いかけた。追いかけてしまった。息を切らして走った先。坂道が終わった道路は、大通り。バッ!と勢いよく飛び出してしまったその場所は、大型トラックの行き交う交差点。500円玉を踏んづけた瞬間、目に飛び込んできたのはシルバーの車体。懸命に走ってきたはずの足は、竦んでしまった。あっ。これ、どうしよう。やばいかも――……
「苗字!!!」
「っうあ?!」
物凄い力で後ろに引っ張られて、反動で空が見えた。尻もちをついて、ひっくり返ってしまったらしい。バクバクと救難信号を送り続けている心臓によって、私が今どれだけ危ない目に遭っていたのかを実感した。そして、またしても私を救ってくれたのは、ヒーローこと影山だった。
「か、かげやま、」
「お前ッ、何してんだ?!いつもそんな危なっかしいのか?!」
「ちが…いや、違わない、けど、」
「命いくつあっても足りないだろこのボゲェ!!」
影山が慌てふためきながら、大声で私を厳しく叱りつけた。叱るというより、心配の割合ほうが断然大きい。それがとても嬉しくて、苦しかった。擦りむけた肘の痛み。自分が引き起こした危険な出来事への恐怖。それに巻き込まれそうになりながら助けてくれた影山への申し訳なさ。それらが一気に頭の中でぐちゃぐちゃになった。
ごめんなさい、と言いながら私は泣いていた。高校生にもなって泣くとか、恥ずかし過ぎる。でも、影山は一歩間違えたら大怪我で、私は死んでたかもしれなくて。
「ごめ、今まではちゃんと一人で気をつけてきたの……」
「うん」
「でも、最近は、影山がいつも助けてくれる、から、なんか気が抜けちゃっ……」
「……そうか」
影山の寂しそうな声が聞こえて、ハッとする。そんなふうに言ったら影山のせいみたいだ。違う、そうじゃないんだよ。私はいつも感謝していたんだよ。影山と話せるようになって毎日楽しかった。毎朝、偶然を装って家の近くで待っててくれるのが嬉しかった。ずっと一緒に居たいって思うようになった。優しい影山と過ごすと平穏な日々が増えるの。
「かげやま、わたし、ほんとにごめ……」
「苗字」
「はっはい!」
「お前、バレー部のマネージャーとかやれば」
「と……突然どうして、」
「危なっかし過ぎるから。バレー部に居てくれたら俺ほぼ毎日、苗字のこと気にかけてやれるから」
「なんでそんなに……」
「なんでって、普通に嫌だろ。仲良い奴が困ったりしてたら。事故に遭うとか最悪だし……」
口を尖らせながら、影山が少し恥ずかしそうにする。今までも十分気にかけてくれていたのに、それ以上気にしてくれようとするなんて。ヒーロー超えてもう神様だよ。神様、仏様、影山様。
ぼーっとしてしまう私は、これまで色んな人に迷惑をかけてしまうから部活に入ろうとはしなかったし、まして勧誘されることなんてなかった。だからどんな理由であれ、影山の言葉は純粋に嬉しかった。
「ありがとう。すごく嬉しい。でもごめん、私はこんなんだからマネージャーなんてできない。迷惑かけるのが一番嫌なの」
「そうか。なら、せめて放課後は毎日一緒に帰るか」
「と……友達にそこまでするかな。さすがになんか変じゃないかな」
「友達っつうか、苗字にしかしない」
どういう意味、って聞く気も起きないくらい、珍しくニカッて笑った影山はあまりにも魅力的だった。胸の中で火花がぱちぱちと弾けるような感覚がした。恋に『落ちる』とはよく聞くけど、私の場合、落ちるより『弾ける』ほうがぴったりだった。多分、影山がちょっとずつ届けてくれた愛情が張り詰めた結果だったんだと思う。私って、本当に鈍感だ。
「ありがとう、影山」
「あ?」
「好きでいてくれたんだよね」
「はあ?!あー……んん、そうなのか?」
「え、違った?!」
「いや。違わない。多分」
「あ、はは……よかった」
ねえ影山。
この関係に名前を付けるとしたらどうしようか。
私が考えるの?
そうだなあ。
それじゃあ、“恋人”なんてどうかなあ。
いやかな?
なんでもいいって?
そっか。なら、これにしよう。
迷惑かけないように頑張るねと言ったら、傍に俺がいれば頑張らなくてもいいだろと返してくれた。
prev | next