強欲と原罪
とある裁判所の一室──
「本当に馬鹿すぎるよね。せっかく見逃して死んだことにしようかと思ったのに、自分で自分の首を締めるなんてさ」
「そうか……。私の愛しき保持者を傷つけたのか」
「ついでに君達の悪口を言われたから思わずキレちゃったよ」
「いや、嬉しいな。私達の為に怒ってくれるのならば」
「恭弥様、お茶とお茶菓子を持ってきたわ」
奥から長い緑の髪をツインテールの少女が盆に湯呑み二つとお茶請けを持ち雲雀とガレリアンに出す
「ありがとう」
「では私もそろそろ動こうか。君も手伝ってくれ」
「もちろんよ、お父様 恭弥様の為なら何でもするわ」
「礼を言うよ、マーロン」
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