悪食娘

ガチャ……


「主、原罪が来訪致しました」

「コンチータ様、恭弥様です」


「通しなさい」


赤いドレスに身を包んだ茶髪のショートヘアーの女性…バニカ=コンチータがドアを開いて部屋に踏み込む雲雀を視界に捉えて、ワインを片手に微笑んだ


「やぁ、コンチータ」


「久しぶりね、原罪」


「うん。ワイン、頂いてもいいかい?」


「えぇ、どうぞ
ついさっき搾ったばかりのワインよ」


「それは十全。Servantsから聞いたけど、今度はコックだって?」


「そうよ。あの男ったら休みをくれと言い出したのよ?だから、今日の食事は彼にさせたわ」


「可哀想に。君の元での休暇なんてあり得ないのにね」


ワイングラスを傾けながら嘲笑う雲雀とコンチータ


「原罪が来たということは私の出番かしら?」


「うん。そこで質問なんだけど、晩餐会に招くのはどんな奴がいい?」


「そうね……。最近は男ばかりだからたまには女もいいかしら」


「うん、分かった
3人ほどこっちに招いておくよ
Sarvants、その3人はそれまで食べちゃダメだよ」


「分かってるよ、原罪」

「知ってるよ、恭弥様」


「「楽しみは最後までとっておかなきゃ」」


無邪気に笑う双子とこれから起ころうとしている彼女と彼の楽しみに二人の男女は口角をあげた




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