休息と嘘
「起きたか、瞬…………セーフだ……」
「今回も私たちじゃなかったみたい」
「え?あれ?」
「瞬さんの嘘に気付いてさっき降りてきたんですよ」
「看病ありがとうございました」
瞬がうたた寝から目を覚ますと同時に周りに人が集まっていることに気がつくと各々が感謝を述べていく
「嘘つくならちゃんと起きときなさいよね、あんた。まあ、天谷と雲雀はちゃんと張ってたけど
……ってか雲雀は気配無さすぎてびっくりしたんだから」
「別に。気配を隠していたつもりはないよ
無意識になってしまうだけだから」
「……ほんと何者なのよ。気配を無意識で消しちゃう事情なんて」
「色々あるんだよ。……それにしても嘘も方便ってこういうことなんだね」
「いや……そんな、ゴメン……俺……寝ちまったし……」
「でも次からはぬけがけは無しですよ。仲間とは……助け合い……高め合い……許し合う……なんですから。みんなで生きましょう」
「あ……うん!!」
「ちなみにまた勝ったぞ」
「え?」
「これでこっちの4対1になった。全滅まで向こうはあと"1"。こっちは4つとも死んでねえ……いけんじゃねぇのか、このまま?」
「油断すると寝首をかかれるよ。どんなやつが来てるかわかんないんだから
(それこそボンゴレみたいな学生しながらマフィアに関わる奴らもいるかもしれない)」
「雲雀……?」
「杞憂に終わればいいけどね。……僕や天谷みたいなのがいないって断言はできないよ」
雲雀の予感を的中させにきたかのように相手サイドに残っていたのが現れるまでもう少しーーーー……
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