仲間とは


《お前しつこいな!!》


《だから言ってんだろバカ!!3人で100回跳ぶんだよ!!2人で何回跳んでも意味ねーっつーの》

《だから友達できねーんだよ、オメーはよぉ!!》

《ほんまそれですわ、兄さん》

《あーーダメだわコイツら……。全然聞いてねぇ……》


「……、………」


「おい!!助けよう!!早く!!」


「ちょっ…ダメ、あいつらは…」


「静かに!!!」


「!」


「しっ!!皆黙れ」


「?」


「あいつ…何か言ってる…」


「(この気配は高畑と秋元か。あと4人いるみたいだけど)」


「……、……、」


「…………」


「ゅろく、ゅなな、じゅはち、きゅーじゅきゅ


7000……」


「あ、2時間経った」


「「「!!?」」」


「は……なな…?セブンサウザン!?」

「とんだけ…しかも一緒に跳んでるやつ、2時間って、バカか!?」

「しかも2人で…」

「7000…って、え…あ……え!?うそ…え!?2時間ってもしかして!
(1回1秒だとしても単純に…2時間くらい跳んでる…!?もしかしてずっと!?)」


《さっさと仲間呼べよお前ら!!いい加減疲れるわ!!!》

《そーーだぞお前ェ!!兄さんの言うとおりですわほんま……》


「ろく…なな…」


「(あー…飽きてきた)」


《何だ、その眼はァ!!?完全にナメてんだろ、おめぇら!!?殺しちゃる!!
回転速度、MAXじゃああぁ!!!》


「「!!?」」


おらぁああああと叫びながら【はまうら】と書かれたこけしが回す縄のスピードが速くなるが2人は表情を変えることなく跳び続ける


「跳んでる!!?跳んでるよ、アイツら!!?」


《おらおらおら!!死ね〜〜〜!!》


「……、……、……、……、」


《あ…ちょっと待って…兄さん。そんな早よ回したら…》


「天谷、僕飽きた」


「マジ?じゃあ壊す?」


「天谷の前のこけし壊したい。煩いし」


「じゃあ俺は雲雀の後ろのやつな」


《あかん……ワシの腕…ちぎれて…まっ……》


《何やってんだよ…おめっ…「よいしょっ!」


「えぇ!!?」


【まさくん】の腕がちぎれ、【はまうら】が声をあげた瞬間に雲雀が【はまうら】の方へと飛び蹴りをして吹き飛ばして頭をもぐ背後では天谷が【まさくん】の頭を踏み潰す
その光景にその場に居合わせた全員が立ち尽くしていた


「!」


「カギに8……」


…………」

「あぁ……」


「ダメだ!!あいつらはダメ!!!逃げろぉ!!!」


「!んなぁ!?」


その場にいたふっくらとした体型の男子、クリスの顔を握りつぶさんばかりに天谷は力を込める


「やめろ!!天谷!!
そいつが死ねば…、お前も死ぬぞ!!」


「!」


「あが…」


「高畑、死ぬってどういうこと?扉でも見つけた?」


「ああ。一人じゃどーしようもねぇぞ……【カギ】だけじゃ【扉】は開かないようになってる…
出るには…【8人】必要…。あと二人足りないんだ…わかるだろ?


来いよ、天谷、雲雀。俺たちの【仲間】になれ!!!」


「……………………」


「え………!?はああ!!?」


「バ、バカかお前!?何考えてんだよ、あんな奴らと…………」


「これがベストさ…」


「あ!?」


「確かにね」


高畑に続いて雲雀が少し考えてから一つ頷いたことに秋元は大きく声をあげた


「!な、何言って、雲雀…あんただって信用できないんだよ……!」


「じゃあ死にものぐるいであと2人探す?今までみたいに時間制限があるかもしれない、タイムリミットがきたらみんなで死ぬかもしれない」


「…………」


「そうだ…。てゆーか、これしかない…本当に、もう他に生きてる奴がいないとしたら、これがラストチャンス

生きるために…ここは退いちゃいけない!!!」


「仲間とは…助け合い…高め合い…許し合う…。これからは何が起ころうとも、俺たちは裏切ってはならない……
そういう契りなら、是非♪」


「……うーん、悪くない条件だね、裏切り者は殺すだけだし、それ以前にそんなことするのはいないと思うけど
信用されてないのは明白だし、天谷に至っては説得力とか全然ないけど
僕はいいよ、高畑瞬」


「決まりだ…この8人で…出るぞ、ここから!!!」



.







- 17 -
|


[Back]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -