「「名前!!海行こう!!」」


「海!!??」

名前の説明を求める声を聞かずに僕らは名前の手を引き車にのせた。



「ちょ…っいきなり何!?あたし水着とか…」


フレッドがエンジンをかけるよこでジョージが「大丈夫!」といって可愛いビキニをだした。


「なにこれこんなの着れないわよ!!」

「せっかく買ったんだ!
可愛いだろ?このリボンなんか……」


「第一なんでサイズ知ってるの!?」

名前はヒラヒラとリボンを揺するジョージからビキニを奪いとると真っ赤になりながら聞いた。



するとフレッドはサングラス越しから名前をみてニコッと笑った。



「「名前は寝つきがいいからねぇ」」


「最て……っキャアアア!!!!!!」


ジョージの運転は荒っぽく次々車を抜かして行くもんだから名前はバランスを崩した。


「ほーらしっかりシートベルトをつけて、もうつくからさ」


ジョージは地図を広げながら注意してきた、その顔はすごく楽しそうで名前は諦めたようにおとなしくシートベルトをつけた。









「わ〜〜〜〜っ」


「「気に入ったか?」」

「うんっ」

名前は目の前に広がるまるで空を移したような海にテンションが上がったのか「早く早く!」とフレッドたちの腕をひいた。


「名前、着替えておいで」

「フレッドたちは?」

「「もう下に着替えてる。」」


準備の早い2人に見送られ名前は更衣室へはいった。
2人が何回も「まだー?」とか聞くもんだから隣のカーテンからクスクス笑われる声が聞こえた。





シャッッ




「お……お待たせしました」

「「…………」」


あれ!?ノーリアクション?それって結構キツい…というか2人の視線が痛い!!
上から下までみるんだもん。


「ちょっと何か言っ…」


バサッと何かが頭の上にかかった。


「何これ」

「いいからそれ着て、脱いだら怒るからね」


どうやらフレッドの上着みたいだ。
渋々着てみると袖は余りまくるし上着なのに太もも隠れるしでかなり格好悪い。



「えー…暑いからやだ!」

「いいから!!やっぱ泳ぐの変更な、お城作るぞお城」


ジョージも海に入りたがる私の手をひき砂浜に連れて行こうとする。

「やだ!!ジョージ泳げないからって……っ」

「ば…っ!声がデカい名前!!!」


ジョージめ…やっぱり自分が泳げないから砂浜なんかいきたがるんだ。



「「さぁホグワーツを作ろう!!オーッ」」

「おー…」



最初は良かった。
最初はまだ楽しかったけど渡り廊下作ったときだった。………飽きた。



「暑い〜〜〜もうやだ…」


「飲み物買ってきてやるから…待ってろよ?」

「俺ちょっとトイレ」


なんて紳士なジョージとデリカシーのないフレッドでしょう。
だけど私はチャンスとばかりに満面の笑みで見送った。



「行ってらっしゃーい!!」


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