更に翌日、昨日たっぷりと睡眠を取ったスネイプは、スッキリとした気持ちで目が覚めた。
部屋を出て久しぶりに地上に出でたスネイプは、空を見上げて呟いた。


「…雨か」


灰色の重たそうな雲が空を覆っている。
空はハラハラと涙を流していた。


「………」


昨日は、晴れていた。
実際に見たわけではないが、教え子がわざわざ学校に戻って自分を誘うほどだ、よほどの快晴だったに違いない。


「…まさか泣いてなどいないだろうな」


止め処なく涙を流す空を見上げている内に、名前も泣いている様な気がした。
肩を落とす小さな背中を思い出して、今更ながらに後悔した。


大広間で昼食を摂っていると、一羽の梟が郵便を運んできた。
大きいが薄い包みだ。
スネイプは訝しげに受け取り、包みを広げた。

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