「あ、 ふぅ」
「んや やぁっ」

真っ昼間だというのに外にも行かず部屋に篭って これまた真夏だというのにシーツを頭まで被って 真っ白な世界で営まれる性行為

週末、この日の相部屋の子達は連れだってホグズミード これを逃す程僕らは子供じゃない

ぐちぐちという卑猥な音と一緒に漏れる甘い声 結合部分を見やればぶくぶくと泡立つ愛液
嗚呼 なんて厭らしい景色

「んぅ、セブ?」
「ああ すまない」

いつの間にか止まってしまった律動を再開すればぽたぽたとお腹や肩に落ちる汗

それを指先で掬い舐めとる名字をセブルスはぼぅっと見ていた(勿論動きはそのままで)

「ふふ セブの汗しょっぱい…ね」
「…ばか」

名字の頬に手を回すと擦り寄せてくる仕草に抑えていた衝動がもうすぐそばまで来ていた事に気付かされ、

「ん やぁ あ あ あ っ!」
「っく 出る!」


***
肩で息をしながらどちらとも言えない汗で濡れた名字の胸に頭を預ける

「ね、セブ 外はせっかくの天気だし今日は中庭でランチにしようよ」
「…ああ」

その言葉でもうそんな時間なのだと教えられ、けだるく窓を見る 四角く縁取られた空は青く、目に刺さる

「セブ、」
「何だ」

相変わらず僕の下にいる名前の眩しい笑顔

「好き、」

夏はまだ始まったばかり


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