テニスの王子様 | ナノ


会話文01(28+幸真)

部活休憩中の話

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「うあー、やぎゅーはきっとだきしめたらええにおいするんじゃろうなあ。からだじゅうなでまわしたらどんなはんのうするんじゃろうなああああ」
「ちょっと仁王、それ絶対他所で言わないでよ」
「だいたいお前プール授業の時、ひろしのこと見て鼻血出して倒れたくせして、そんなこと実際にやったら出血多量で死ぬぞ」
「ブンちゃんそれは言わんで」
「うわ、何そんなことあったの? いいなあ俺も同じクラスがよかった」
「俺だって幸村君と同じクラスがよかったぁ!」
「わああブン太ーっ」
「ゆきむらくーんっ」
「だーもう抱き合うんじゃなか。暑苦しい」
「何、仁王もまぜてほしい?」
「そんならそうと早く言えよぃ」
「ちがうなり! どうしてそうなるんじゃ!」
「なんだ違うのか、つまんないの」
「で、何の話だっけ? 仁王がきもいって話だっけ?」
「違う違う、幸村がいかにあの真田を手込めにしたかっちゅう話じゃ」
「え? そんな話だっけ?」
「ちがくね?」
「いやいや。あっとるあっとる」
「んー。そうだなあ。まずイップスをかけてー」
「ちょっとまって幸村君。え? そんな感じだったの? 無理矢理なの?」
「あはは冗談だよ冗談」
「いや、お前さんが言うと全く冗談に聞こえないぜよ」
「そう?」
「……うん、ごめん」
「ふーん、まあいいけどね」
「何の話をしているんだ?」
「あ、蓮二」
「よう参謀」
「柳おつっかれー」
「今ね、俺がどうやって真田を落としたかって言う話してたんだ」
「なんだその話か。それなら俺はパスだ」
「えー」
「なんでじゃ?」
「その話なら精市からゆうに百回は聞かされているからな」
「蓮二にはまだ九十九回しかしてないよ」
「そうだったか? だがやはり俺はパスだ。いい加減聞き飽きた」
「いってしもうた」
「俺たちもそろそろ練習戻ろうか」
「だな」
「ピヨ」
 
  
 
 
 
 
 
 


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