おねがい



「ん…んー、」


朝目覚めると体が少し重い気がした

右を見ると理由が分かった


「おはよう。」


この男が両腕で私を拘束しているのだった


「何?朝からにやにやしてー。」

「別にー。」


そんなことを言いながらにやにやしてこの男は私の胸に顔をうずめた


「ちょ、朝から何!?くすぐったいって、ほんと!」


無言で、ちゅっと胸元にキスを落とされた


「いやー寝起きも可愛いなって思ったらキスしたくなっちゃった。」


目の前の三十路男性を不覚にも可愛いと思ってしまった、悔しい


「キスしたくなっちゃったって、胸にだけ?」

「あ、口にしてほしかった?」

「…。」

「素直に言えば良いのに。」


ちゅっと今度は唇同士が重なり合う


「ん、」

「キスすんの好きだねー、嬉しそうな顔しちゃってさ。」

「好きじゃなきゃしてほしいそぶり見せませんよー。」

「本当素直じゃないなあ。じゃあ、希望のキスをしてあげたとこで今度はこっちの希望聞いてくれる?」

「わ!ちょ、ま、朝か…らっ」


おねがい


「今日オフだし良いでしょ?」





-----------
ヤバいガミさん難しい(´;ω;`)
でもちょっとツンデレヒロインが書けて満足!
0602*那智










人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -