「ん、っは…せ、ら、」 「なまえ力抜いて、」 「ふっ、あ、」 「よし、早めるね。」 「ん、も、ぅ、っあ!無理…っ」 世良は優しい 優しすぎるから好き でもたまに嫌いになる 優しすぎるから 優しいからこんな関係になってくれてるんだ 私のこと好きでもないんだろうけど 「はぁー。」 白いベッドの上 裸でシーツにくるまりながら上半身だけ裸で水を飲む世良を見つめてため息をついた 「疲れちゃった?ごめんね。」 こんな可愛い顔で 疲れちゃった? と聞かれれば私は 「ううん、大丈夫。」 そう答えるしかない ほんとはさっきの行為で体に気だるさがあるのに嘘をついてしまう ため息までついたのに 「良かったー、なまえに疲れたからもう嫌だって言われたら俺立ち直れなくなりそうだもん。」 「嘘だー!彼女さんいるでしょー、黙ってそっちだけにしときなさい!」 「そう言っときながらなまえだって俺のこと相手にしてくれんじゃん。」 「ふふっまあね。ほら私優しいから。」 ちょっと得意気にそう言うと世良から優しいキスが私の唇に落ちてくる あ、口移しで氷もくれたラッキー 嘘つきの私にこんなに優しくしてくれるのは世良だけだ 彼女だけにしとけって言ったのも嘘 自分を優しいって言ったのも嘘 優しくなんかない、私はただズルイだけだ 「なまえ何か考え事してる?」 「ん、どうしたの急に、」 「ぼーっとしてる感じしたからさー赤崎のことでも考えてんのかなーって。今日赤崎もオフだし良いのかなって今更ながら思って。」 「遼には友達の家泊まるって言ってるし平気。だから気にしないで。私キスするときってぼーっとしちゃうんだよね。私だけ?」 「俺はしないかなー。ちゃんとキスしてる相手のことだけ考えてる。」 「ありがとう。なんか嬉しいね、私も遼じゃなくて世良のこと今は考えてるよ。」 私の頬を世良は両手で包んだ そしてまた優しいキス 本当に今は世良だけを考えてる それは嘘じゃない 彼氏の遼といるときは遼のこと世良といるときは世良のことを考えれる自分が都合がいい女すぎてびっくりした 「なまえもう一回ヤらない?」 「しょうがないなー」 唇が離れていきなりこの言葉 もちろん抵抗することなく世良を受け入れる また私たちは体を重ね合う この時間だけはお互いのことしか考えない そんなズルイ私たち 嘘と優しさ 好きすぎてそばにいれるならどんな関係でもいいと思ってしまう ---------- やっちまった感が否めない^^; 0519*那智 |