つれづれ | ナノ

04/01  (Fri)  ゼロクラでとっても短い小話


思いついてしまったので。
とってもすごく短い!


※物騒なので注意。






手を伸ばし、触れる。触れて、捉える。捉えて、追い込んで、逃げられなくする。
部屋の中でひとりぱらぱらと本の頁をめくっていたクラトスは俺さまのいきなりの行動にとても驚いたようだった。
目を白黒とさせながら、されるがまま壁に押し付けられている。
その肩を強く抑え付けつつ、片手を白いそいつの首にそうっと伸ばした。吸い付いてくるような皮膚に薄く笑う。随分と伸びた爪を、立てる。
「っ…ゼロス」
「なに? 天使サマ」
疑問の色を滲ませた瞳に気付きながら、何も知らないふりをした。かり…と肌を引っ掻き、白い跡が、段々と仄赤くなっていく様を見つめる。
面白い。
両の手の指をその首に添える。きつく締め上げる、それだけで容易に命を奪うことができるんだろう。
今ならきっと。
「っ………」
殺しちまいたいくらい、好き。
ぐ、と指先に力を込めた。



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