愛の重さを知ればいいわ | ナノ




最近彼から連絡がない。
最後に電話したのは2ヶ月前。
なんでも長期の任務があるとかでしばらく留守にするって言うのは聞いていたし。
2ヶ月ぐらいで心配なんてしているなんて馬鹿だと思うけど。
不安なの。
貴方が生きて帰ってくるか。
こんなこと貴方には言えないけど私はいつも不安で不安で仕方ないんだよ。
あぁ…もう寝よう。
心配しすぎて疲れた。
明日には貴方から連絡あればいいな。



―――



「いい加減起きろぉ!!」

「ぎゃぁぁぁ」


突然聞こえた大声に私は驚いて叫んだ。

「…う゛ぉい
ちょっとお前うるせぇぞぉ」

「スクアーロの声の方が大きいわ!!
ってなんでスクアーロがここに〜!?」

「任務が予定より早く終わったからお前に会いに来たんだぁ
心配してると思ってなぁ!」

「心配してたわよ
毎日毎日毎日連絡待っていたのに
この馬鹿!連絡くらいよこしなさいよ…」

「う゛お゛ぉい!?な、泣くな」

「だってスクアーロに会えて嬉しいんだもん」

「心配かけて悪かったなぁ」

そういうとスクアーロは私の頭を撫でた。

「くすぐったいよ…
でもスゴく安心する」



私はスクアーロに寄っ掛かるとそのまま寝てしまった。

私が起きるとスクアーロはまた任務にでかけていた。

テーブルの上には…
“急な任務が入っちまった。
また1、2ヶ月ぐらい留守にするぜぇ。”
という書き置きがあった。

またか…
本当に貴方は忙しい人だね。

少しは私の愛の重さを感じたらどうなのよ。


今度帰ってきたら殴ってやる。
だから早く帰ってきなさいよね。

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