1mルール | ナノ
 


任務を終え
アジトに戻ると先輩は報告書を提出しに行った。

そんなこと私がやってもいいのに
先輩忙しいはずなのに
なんで先輩は私が嫌いで手を借りたくないのだろう。

「あれー
あんた何やってるんですかー
そんなところで」

「あ、フラン」

私が廊下をうろうろしていたらフランに会った。
ちなみに私とフランは普通に仲が良かったりする。

「あ、もしかして堕王子と任務ですかー?」

「違う
もう行ってきた」

「じゃなんでそんなに不安そうな目をしてるんですかー」

「先輩と仲良くなれるか不安だから…
フランはいいよね
先輩と仲良くて」

「ミーたちをどうみたら仲が良いと思えるんですかー」


「どこって
普通に見ててもそう思うよ」

「あんた一回病院行ってきたらどうですかー?」

「失礼な」

フランにはわからないんだよ。
当たり前のように近くで話すのがどんなに幸せか。

「本当に何であんたがあんな堕王子を好きかミーにはわかりませんよー」

「先輩は素敵な人だよ」

私が少し強くそう言ったその時だった――
「お前ら何話してんだよ」

「ゲロッ」

「あ、フラン大丈夫?」

報告書を提出し終えた先輩が来て、フランにナイフを投げつけたのは…


痛そうにしてるフランには悪いが私は正直羨ましい。


「お前ら仲良かったんだ?」

「あ、はい
歳が近いので…」

「へぇ…」

先輩はまじまじと私たちを見た。

「何か?」

「別に、おいカエル」

「何ですかー?」


「ボスがお前を呼んでたぜ」

「わかりましたー
今、行ってきます」


フランは私にまた今度ゆっくり話しましょうかと耳打ちするとボスの部屋へと行ってしまった。


せっかくの話し相手が…

「おい」

「あ…」

そうだ
フランがいなくなっと言うことは先輩と二人きりじゃないか。

「お前、カエルが好きなの?」

「はい?」


「アイツがいなくなったら急に落ち込んでるじゃん」

「違いますよ
ただの友達です」

「しし
口ではなんとでも言えるからな」

「本当に違うんです」


「ま、オレには関係ないけど
気を付けた方がいいんじゃねーの」

「だから」

「アジト内でいちゃついてるとボスにかっ消されるんじゃね?」

うしししと笑うと先輩は自分の部屋に入ってしまった。

どうしよう…
変なことになってしまった。

私がしばらく呆然と立っていたらフランが戻ってきたのでとりあえず私はフランにわけを話した。




「そういうわけだから
誤解といておいて」

「ちょっと何でミーがっ」

フランは文句を言っていたが、私は気にせず自分の部屋に行き
眠りについた。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -