1mルール | ナノ
 


今日私には珍しくいつもより早く目が覚めた。

今日は何の任務だっけ…
そういえば昨日寝る前に書類見るの忘れてたっけ。私は慌て書類を見た。
えっと今日は誰と組むんだ…

げっ…フランか
先輩とが良かったな…

私は書類をテーブルに置き隊服を着ると部屋から出た。



―――――

「あんたにしては早く来ましたねー」

「私だってやればできるの
てかフランこの間はよくも」

「えーと何のことでしたっけー?」

「まあ、白々しい…」

私たちは会話をしながら車に乗り込んだ。

今日の任務は最近ここらで好き勝手暴れてるというヤツを見つけ次第殺すというまあ簡単な任務。

「何で、わざわざ二人でいく必要があるんだろう…」

「もしもの為ですよー
どのくらい強い標的かわからないしー」

「…ふーん」

「どうかしましたかー?」

「んー別に
あ、そういえばフラン
先輩の好きな物知ってる?」

「…知るわけないでしょう」

「だよね」

私は深いため息をついた。とりあえず任務に集中しよう。
前の任務で怪我してしまったから今日は気を付けなくちゃ…

私はこの間怪我をした脚を見ながらそう思った。

―――――

思っていたよりもこんな早く任務遂行しまうだなんて。

「期待はずれ…」

「何言ってるんですかー
もう帰りますよー」

「わかった、わかったからちょっと待って」


「ったくー」

「ごめん
でも本当に今日の任務楽じゃなかった?」

私は急いでフランのもとへ駆け寄ると真っ先にそう言った。

「そうですねー
思ったより手応えが無かったし」

「………とりあえず車に乗ろう
少し寒い」

「もう12月なんですから当たり前でしょう…ったく防寒対策をちゃんとしてくださいよねー」

「防寒対策……そうだ!ありがとうフラン」


「はい?」

「あのね」

寒いのでとりあえず車に乗り、訳のわからないフランに理由を説明した。するとフランは呆れた顔をした。

「馬鹿じゃないですかーあんた」

「何でよ」

「堕王子が人からもらったプレゼントを素直に使うと思いますかー?」


「あげてみないとわからないじゃない」

「まあ期待するだけ無駄ですよー」


フランはそう言うけど私は信じてる。
いくら先輩であろうとも人から貰った物を切り裂くような真似をしないと。


神様、どうか先輩が喜ぶようなプレゼントを渡せますように。
私は携帯の待受画面を見つめながら心の中で静かに願った。




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